岩手県の重 要 文 化 財
Important Cultural Property of 岩手県岩手県に所在する重要文化財。
花巻市東和町北成島の三熊野神社境内にある室町後期の毘沙門堂。柱の太い寄棟造の三間堂で、岩手県下の中世仏堂の数少ない遺構。高さ4.73メートルの兜跋毘沙門天立像がかつて祀られていた。平成2年に重要文化財に指定。
奥州市水沢の日高神社本殿。寛永9年(1632年)建立の三間社流造で、北面に突出部をもち銅板葺。向拝の頭貫などに特色ある形式が見られ、岩手県下で江戸前期までさかのぼる数少ない神社本殿として重要文化財に指定。
旧江刺市伊手から岩手県立博物館の構内に移築された江戸時代後期の直屋。北面が入母屋造、南面が寄棟造という両端で形の違う茅葺屋根と、改造の少ない喰違四間取りが見どころで、岩手県立博物館の開館日に見学できる。
岩手県二戸市の天台寺に伝わる木造十一面観音立像は、像高約一七〇センチ、桂材の一木造による平安期の重要文化財。本尊・桂泉観音と並んで日本最北の古代仏教文化を今に伝える。
岩手県平泉町の中尊寺境内、観音院の千手堂に安置される木造千手観音立像。像高171.2cm、寄木造・漆箔仕上げ、彫眼。頭上に十一面をいただき、現在32本の手を備える、藤原様の温雅な慈悲の相が見事な平安時代後期の名宝です。昭和4年(1929年)に国の重要文化財に指定され、世界遺産・平泉の精神世界を今に伝えます。
岩手県奥州市江刺の浅井智福愛宕神社(藤里毘沙門堂)に伝わる重要文化財「木造兜跋毘沙門天立像」。像高175センチメートル、トチ材の一木造で、丸刀を横に使う独特の彫法により装飾的な刀痕を残す貴重な作例。平安期の貞観彫刻様式を伝える、東北に伝来した兜跋毘沙門天像の代表作です。
岩手県奥州市の古刹・黒石寺に伝わる木造薬師如来坐像は、像内に貞観4年(862年)の墨書銘を残し、明確な年紀をもつ木彫仏としては日本最古とされる国の重要文化財です。桂材の一木造で像高126cm、目尻の吊り上がった険しい表情と力強い体躯が特徴で、平安初期彫刻の編年研究における絶対的な基準作。古代東北の祈りと文化の融合を今に伝える、必見の一軀をご紹介します。
岩手県平泉・中尊寺に伝わる重要文化財「延年(古実式三番)所用面」は、若女面の裏に正応四年(1291)三月の墨書銘をもち、年記のある能面としては現存最古です。翁二面・若女一面・老女一面の四面は、今も毎年五月四日・五日と十一月三日に白山神社能舞台で奉納される神事芸能「古実式三番」で実際に用いられる、生きた文化財です。