岩手県の重 要 文 化 財
Important Cultural Property of 岩手県岩手県に所在する重要文化財。
岩手県奥州市水沢に佇む国指定重要文化財「旧高橋家住宅」。唐破風造りの式台玄関、雲龍図の鏡天井、貝片入り砂壁など、明治期東北地方最高峰の近代和風住宅の魅力と7棟の建造物群を詳しく紹介。アクセス・周辺観光情報も。
岩手銀行(旧盛岡銀行)旧本店本館は、1911年(明治44年)に竣工した盛岡を象徴する明治期の銀行建築です。設計は東京駅で知られる辰野金吾と葛西萬司によるもので、辰野作品としては東北地方に唯一現存する貴重な建物です。1994年に現役の銀行建築として日本初の国の重要文化財に指定され、現在は「岩手銀行赤レンガ館」として一般公開されています。約91万個の岩手県産煉瓦と青森ヒバを使用した華麗な内装、辰野式の象徴的な外観をぜひお楽しみください。
岩手県平泉町、世界遺産・中尊寺の境内、峯薬師堂のかたわらに静かに佇む願成就院宝塔。総高125.7cmの小さな安山岩製石造宝塔は、塔身四方に金剛界四仏の梵字を刻み、平安時代後期の洗練された石造美術を今に伝えます。奥州藤原氏全盛期の希少な遺例として、昭和32年に国の重要文化財に指定されました。
岩手県盛岡市の中心部に建つ「旧第九十銀行本店本館」は、明治43年(1910年)に盛岡出身の若き建築家・横濱勉が設計したれんが造2階建の銀行建築です。重厚なロマネスク・リヴァイヴァル様式の外観と、ゼツェッシオンの影響を受けた簡潔な内部意匠を併せ持ち、大正期に開花する表現主義建築の先駆として、平成16年(2004年)に国の重要文化財に指定されました。現在は「もりおか啄木・賢治青春館」として無料公開され、石川啄木・宮沢賢治の青春の足跡をたどることができます。
岩手県平泉町の中尊寺境内に残る金色堂覆堂は、国宝・金色堂を約600年間にわたり風雪から守り続けた室町時代中期の木造建築です。「鞘堂」とも呼ばれるこの重要文化財は、日本における文化財保護の長い伝統を物語る貴重な建造物として、今も静かにたたずんでいます。
岩手県北上市に佇む多聞院伊澤家住宅は、羽黒派修験者の住まいとして国の重要文化財に指定された茅葺き民家です。道場空間の虹梁や漆喰彫刻など、修験文化を色濃く残す貴重な遺構の魅力をご紹介します。
岩手県平泉町の世界遺産・中尊寺境内に建つ白山神社能舞台は、嘉永6年(1853年)に再建された国の重要文化財です。橋掛・鏡の間・楽屋を完備した東日本唯一の近世能舞台遺構で、現在も藤原まつりで中尊寺能が奉納されています。
岩手県花巻市東和町の三熊野神社境内に佇む毘沙門堂は、国指定重要文化財の室町後期の仏堂建築です。かつて安置されていた高さ4.73mの兜跋毘沙門天立像はケヤキ一本造りとして日本一の大きさを誇り、1200年の歴史を今に伝えます。
岩手県奥州市水沢に鎮座する日高神社本殿は、寛永9年(1632年)建立の国指定重要文化財。弘仁元年(810年)創建の古社で、日高見国の信仰を今に伝える三間社流造の美しい社殿と、300年以上の歴史を誇る日高火防祭の魅力をご紹介します。
岩手県二戸市の天台寺に伝わる木造十一面観音立像は、像高約一七〇センチ、桂材の一木造による平安期の重要文化財。本尊・桂泉観音と並んで日本最北の古代仏教文化を今に伝える。
岩手県平泉町の中尊寺境内、観音院の千手堂に安置される木造千手観音立像。像高171.2cm、寄木造・漆箔仕上げ、彫眼。頭上に十一面をいただき、現在32本の手を備える、藤原様の温雅な慈悲の相が見事な平安時代後期の名宝です。昭和4年(1929年)に国の重要文化財に指定され、世界遺産・平泉の精神世界を今に伝えます。
岩手県奥州市江刺の浅井智福愛宕神社(藤里毘沙門堂)に伝わる重要文化財「木造兜跋毘沙門天立像」。像高175センチメートル、トチ材の一木造で、丸刀を横に使う独特の彫法により装飾的な刀痕を残す貴重な作例。平安期の貞観彫刻様式を伝える、東北に伝来した兜跋毘沙門天像の代表作です。
岩手県奥州市の古刹・黒石寺に伝わる木造薬師如来坐像は、像内に貞観4年(862年)の墨書銘を残し、明確な年紀をもつ木彫仏としては日本最古とされる国の重要文化財です。桂材の一木造で像高126cm、目尻の吊り上がった険しい表情と力強い体躯が特徴で、平安初期彫刻の編年研究における絶対的な基準作。古代東北の祈りと文化の融合を今に伝える、必見の一軀をご紹介します。
岩手県平泉・中尊寺に伝わる重要文化財「延年(古実式三番)所用面」は、若女面の裏に正応四年(1291)三月の墨書銘をもち、年記のある能面としては現存最古です。翁二面・若女一面・老女一面の四面は、今も毎年五月四日・五日と十一月三日に白山神社能舞台で奉納される神事芸能「古実式三番」で実際に用いられる、生きた文化財です。