漆原家住宅長屋門とは

漆原家住宅長屋門(うるしはらけじゅうたくながやもん)は、香川県高松市三谷町の漆原家の屋敷の正面に建つ江戸後期(1751年から1830年)の長屋門で、令和5年(2023年)2月27日に登録有形文化財となった。

木造2階建、瓦葺で、建築面積は130平方メートル。屋敷地の南辺のちょうど中央に門口を開き、明治前期に改修を受けている。

郷士の家の顔として

漆原家住宅長屋門は、国土の歴史的景観に寄与しているという基準で、登録番号37-0480として原簿に載った。文化庁の解説は、郷士の家の正面を飾るにふさわしい堂々とした門と評している。

評価の根拠になっているのは、まず長さである。桁行(けたゆき、正面の幅)は26.3メートルに達し、敷地の南面を大きく占める。門の東には水肥納屋と木納屋が続き、西には土塀が延びる。道から見たこの家の表情は、ほぼこの長屋門が決めている。

入母屋造の屋根と3つの部屋

屋根は入母屋造の本瓦葺で、丸瓦と平瓦を交互に並べた重い葺き方をとる。長屋門の名のとおり、門口の両脇は部屋になっていて、東側に2室、西側に1室がある。

東の端、木納屋に接する側の部屋は、大工部屋として使われたと伝わる。広い屋敷の建物を手入れするための仕事場が、門の中に組み込まれていたことになる。

通りに面した壁には、格子をはめた高窓が並ぶ。低い位置に窓を開けず、目の高さより上で外を見通す窓である。門をくぐると、主屋に向かってまっすぐ石が敷かれている。

漆原家住宅長屋門を見るには

漆原家住宅長屋門は通りに面しているため、外観は道から見ることができる。正面の幅いっぱいに並ぶ格子の高窓と入母屋の屋根は、南側の道に立つとよく分かる。門の両脇が水肥納屋、土塀へと続く表構えも、同じ位置から一度に見渡せる。

漆原家が暮らす個人の住まいなので、門から内へ入ることはできず、内部の部屋も公開されていない。門の前に長くとどまったり、敷地をのぞき込んだりすることは控えたい。

Q&A

Q漆原家住宅長屋門の大きさはどのくらいですか?
A桁行(正面の幅)が26.3メートル、建築面積が130平方メートルの木造2階建です。
Q漆原家住宅長屋門はいつの建物ですか?
A文化庁のデータベースは江戸後期(1751年から1830年)とし、明治前期に改修されたとしています。
Q漆原家住宅長屋門の部屋は何に使われていましたか?
A門口の東に2室、西に1室があります。東端の部屋は大工部屋だったと伝わっています。
Q漆原家住宅長屋門の登録番号と登録日は?
A登録番号は37-0480、登録日は令和5年(2023年)2月27日です。
Q漆原家住宅長屋門は外から見られますか?
A見られます。屋敷の南辺の中央で通りに面しており、外観は道から眺められます。門の内側と部屋は公開されていません。

基本情報

名称漆原家住宅長屋門
所在地香川県高松市三谷町字西三谷東1377-1
指定区分登録有形文化財(建造物)、登録番号37-0480
指定年令和5年(2023年)2月27日登録
員数1棟
寸法木造2階建、瓦葺、建築面積130平方メートル、桁行26.3メートル
所有者個人
公開状況内部非公開、外観は道から見られる

参考文献

国指定文化財等データベース 漆原家住宅長屋門(文化庁)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00014527
漆原家住宅長屋門(文化遺産オンライン)
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/550221
讃岐一景を訪ねて vol.01(IKUNAS stories、石田真弥・香川県教育委員会文化財専門員)
https://tao1361.xbiz.jp/story/9866.html

最終更新日: 2026.09.27