若宮社の裏の高みに建つ社

今宮神社地主社本殿は、京都市北区紫野の今宮神社で境内西側の若宮社の裏の小高い場所に南を向いて建つ天保13年(1842年)の社殿で、平成30年(2018年)3月27日に国の登録有形文化財に登録された。地主社は、その土地にもとからいる神を祀る社である。

正面には同じ年の拝所と透塀が建つ。今宮神社地主社本殿は建築面積3.7平方メートルの小さな社だが、文化庁の解説は、間口二間の身舎と縁を支える組物に独自性を示す社殿と評価している。

二間社と三手先の腰組

形式は二間社流造で、屋根は銅板葺。神社の本殿は正面の柱間を一間・三間と奇数にすることが多く、二間とするのは珍しい。今宮神社地主社本殿の身舎は、その二間である。

周囲には刎高欄付きの縁を廻らし、その縁を隅に斜めに出した三手先の腰組で支える。小社の縁の下に、楼門のような組物を用いているわけである。

前面の庇は全体を一間で覆い、向拝柱に虹梁形の頭貫を渡して、その上に蟇股を2個置く。向拝柱と身舎の柱は海老虹梁でつなぐ。小さな建物の各部に、手の込んだ細工が重ねられている。

見どころと見学

今宮神社地主社本殿は拝所と透塀の奥にあり、中には入れない。参拝は拝所から行う。小高い場所にあるので、縁の下の三手先の腰組は、拝所の脇から見上げる形で確かめられる。

向拝の2個の蟇股と海老虹梁は、正面からやや斜めの位置で見るとよい。境内への行き方は今宮神社のページにまとめてある。

Q&A

Q今宮神社地主社本殿はいつ建てられましたか。
A天保13年(1842年)です。正面の拝所・透塀も同じ年の建物です。
Q今宮神社地主社本殿はどこにありますか。
A境内西側、若宮社の裏の小高い場所に南を向いて建っています。
Q今宮神社地主社本殿の珍しい点は何ですか。
A身舎の正面を二間とする二間社流造であることと、縁を隅行三手先の腰組で支えていることです。
Q今宮神社地主社本殿の中に入れますか。
A入れません。参拝は正面の拝所から行います。
Q今宮神社地主社本殿の向拝の見どころは何ですか。
A虹梁形の頭貫の上に置かれた2個の蟇股と、身舎とつなぐ海老虹梁です。

基本データ

名称今宮神社地主社本殿(いまみやじんじゃじしゅしゃほんでん)
所在地京都府京都市北区紫野今宮町21
指定区分国登録有形文化財(建造物) 登録番号26-541
指定年平成30年(2018年)3月27日登録
員数1棟
寸法木造平屋建、二間社流造銅板葺、建築面積3.7平方メートル
所有者宗教法人今宮神社
公開状況外観は境内から自由に見学可(拝観無料)。内部は非公開

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)— 今宮神社地主社本殿
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00012193
文化庁 — 平成29年11月17日 登録有形文化財(建造物)の登録について(答申資料)
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/yukei_kenzobutsu/pdf/r1392281_21.pdf
京都観光Navi(京都市公式)— 今宮神社
https://ja.kyoto.travel/tourism/single01.php?category_id=7&tourism_id=496

最終更新日: 2026.10.01