本殿と渡廊で結ばれた神楽殿

今宮神社神楽殿は、京都市北区紫野の今宮神社で本殿の東側に建つ天保10年(1839年)の神楽殿で、明治後期に改修され、平成30年(2018年)3月27日に国の登録有形文化財に登録された。南北に長い建物で、渡廊によって本殿とつながっている。

明治29年(1896年)の火災では本社殿が焼けたが、今宮神社神楽殿は天保の建物を残し、明治後期に手を入れて今の姿になった。10月8日の例祭前夕神事では御神楽が奉納される。

北を神殿、南を神楽所とする

建物は桁行6.9メートル、梁間3.9メートルの神楽所を中心に、その北側の室を神殿とし、全体を一つの入母屋造銅板葺の屋根で覆う。神殿と神楽を舞う場を一棟に収めた構成である。建築面積は53平方メートル。

神楽所は開放的なつくりで、柱の上に舟肘木を置く。南側の室には格天井を張り、周囲に切目縁を廻らす。文化庁の解説は、全体を「繊細な意匠の神楽殿」と評している。

本殿と渡廊でつながる配置は、神楽が神前に直接奉納されることを形にしたものといえる。本殿域の東の端に位置するため、境内の東側から見ると本殿の屋根と連なって見える。

見どころと見学

今宮神社神楽殿は本殿域に接して建ち、内部には入れない。外観は境内の東側、神輿庫や祭器庫のあたりから見るとよい。舟肘木の並ぶ軒まわりと、入母屋の屋根が本殿側へ延びる様子が分かる。

御神楽が奉納される10月8日の夕方は神事の最中なので、見学は離れた位置からにしたい。境内への行き方と参拝の条件は今宮神社のページにまとめてある。

Q&A

Q今宮神社神楽殿はいつ建てられましたか。
A天保10年(1839年)の建物で、明治後期に改修されています。
Q今宮神社神楽殿はどこにありますか。
A本殿の東側にあり、渡廊で本殿とつながっています。
Q今宮神社神楽殿の構成はどうなっていますか。
A南側を神楽所、北側の室を神殿とし、全体を一つの入母屋造銅板葺の屋根で覆っています。
Q今宮神社神楽殿で神楽が見られるのはいつですか。
A10月8日の例祭前夕神事で御神楽が奉納されます。
Q今宮神社神楽殿の中に入れますか。
A入れません。外観は境内の東側から見学できます。

基本データ

名称今宮神社神楽殿(いまみやじんじゃかぐらでん)
所在地京都府京都市北区紫野今宮町21
指定区分国登録有形文化財(建造物) 登録番号26-534
指定年平成30年(2018年)3月27日登録
員数1棟
寸法木造平屋建、入母屋造銅板葺、神楽所は桁行6.9メートル・梁間3.9メートル、建築面積53平方メートル
所有者宗教法人今宮神社
公開状況外観は境内から自由に見学可(拝観無料)。内部は非公開

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)— 今宮神社神楽殿
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00012186
文化庁 — 平成29年11月17日 登録有形文化財(建造物)の登録について(答申資料)
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/yukei_kenzobutsu/pdf/r1392281_21.pdf
京都観光Navi(京都市公式)— 今宮神社
https://ja.kyoto.travel/tourism/single01.php?category_id=7&tourism_id=496

最終更新日: 2026.10.01