出雲大神宮上之社本殿とは
出雲大神宮上之社本殿(いずもだいじんぐうかみのやしろほんでん)は、京都府亀岡市千歳町の出雲大神宮の境内社の本殿で、文化10年(1813年)の建築、令和3年(2021年)2月4日に登録有形文化財となった。
一間社流造に前室と向拝を付けた社殿で、木造平屋建、建築面積は25平方メートル。神社によれば、上の社には素戔嗚尊(すさのおのみこと)と櫛稲田姫尊(くしいなだひめのみこと)が祀られ、擬宝珠に文化10年の年紀が刻まれている。
出雲大神宮上之社本殿は、本殿の東、御蔭山の山中に建つ。
登録の理由
出雲大神宮上之社本殿は、登録基準のうち「造形の規範となっているもの」に当たるとされた。登録番号は26-0625。参道まわりの建物の多くが景観への寄与で登録されたのに対し、この社殿は形式そのものが評価された。
文化庁は、本殿の独自の形式に倣いつつ規模を縮めた境内社と評価する。神社の案内も、向拝を設けるなど本殿を模した流造でありながら、一間社という珍しい構造だと説明している。
本殿との見比べ
出雲大神宮上之社本殿は三方に高欄付きの縁をめぐらせ、身舎の棟通りの位置に脇障子を立てる。正面には木の階段を付ける。
前室の庇の部分は、正面を格子、側面を連子窓とした外陣とし、身舎は内陣と内々陣に分ける。外陣・内陣・内々陣と奥へ進む構成は、三間社の本殿と同じ考え方である。
屋根材について、文化庁データベースの構造欄は銅板葺、解説文は鉄板葺と記しており、記載が一致していない。本記事では両方を示すにとどめた。
出雲大神宮上之社本殿の見学
出雲大神宮上之社本殿は本殿の東の山道を上った先にある。御蔭山の磐座へ進むには社務所での受付が必要とされるので、上の社への道順と立ち入りの条件は社務所で確かめてから登るとよい。
社殿の内部は公開されていない。山中の社殿で足もとが悪い場所もあるため、歩きやすい靴で訪ねたい。境内への行き方は出雲大神宮のページにまとめた。
Q&A
- 出雲大神宮上之社本殿はいつ建てられましたか。
- 文化10年(1813年)の建築です。神社によれば擬宝珠に年紀が刻まれています。令和3年(2021年)2月4日に登録有形文化財となりました。
- 出雲大神宮上之社本殿には何が祀られていますか。
- 神社によれば素戔嗚尊と櫛稲田姫尊です。
- 出雲大神宮上之社本殿の形式は何ですか。
- 前室と向拝を付けた一間社流造で、本殿の形式に倣いながら規模を縮めています。
- 出雲大神宮上之社本殿の屋根は何で葺かれていますか。
- 文化庁データベースの構造欄は銅板葺、解説文は鉄板葺と記しており、記載が一致していません。
- 出雲大神宮上之社本殿へはどう行けますか。
- 本殿の東の山道を上った御蔭山の山中にあります。山中への立ち入り条件は社務所で確認してください。
基本データ
| 名称 | 出雲大神宮上之社本殿(いずもだいじんぐうかみのやしろほんでん) |
|---|---|
| 所在地 | 京都府亀岡市千歳町千歳出雲無番地 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) 登録番号 26-0625 |
| 指定年 | 令和3年(2021年)2月4日登録 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 木造平屋建、銅板葺(解説文は鉄板葺)、建築面積25平方メートル |
| 所有者 | 宗教法人出雲大神宮 |
| 公開状況 | 外観のみ。山中にあり立ち入り条件は社務所で確認 |
参考文献
- 国指定文化財等データベース 出雲大神宮上之社本殿(文化庁)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00013597
- 文化遺産オンライン 出雲大神宮上之社本殿
- https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/588700
- 出雲大神宮(ぶらり亀岡 亀岡市観光協会)
- https://www.kameoka.info/seeing/izumodaijingu.php
最終更新日: 2026.09.27