出雲大神宮摂社黒太夫社とは

出雲大神宮摂社黒太夫社(いずもだいじんぐうせっしゃくろだゆうしゃ)は、京都府亀岡市千歳町の出雲大神宮の境外にある摂社の社殿で、昭和13年(1938年)の建築、令和3年(2021年)2月4日に登録有形文化財となった。

南を向く一間社流造で、木造平屋建、建築面積は5.3平方メートル。登録された12件のうち、建てられた時期がもっとも新しい。

出雲大神宮摂社黒太夫社は、境内から西へ約100メートル離れた場所にある。神社によれば、猿田毘古神(さるたひこのかみ)と大山祇神(おおやまつみのかみ)を祀り、この地の氏子の祖先神を祀ると伝える。

登録の理由

文化庁は出雲大神宮摂社黒太夫社を、戦前の復古調の社殿の好例と評価している。登録基準は「造形の規範となっているもの」、登録番号は26-0626。

昭和戦前期には、古い時代の社殿の意匠を学び直して再現する復古的な造営が各地で行われた。小さな社殿でありながら、その到達点を示す作例として形式そのものが評価された。

古典意匠の細部

出雲大神宮摂社黒太夫社は三方に刎高欄付きの縁をめぐらせ、背面の柱筋に脇障子を立てる。庇の下には浜縁を張る。

文化庁の解説が注目するのは細部である。柱などの軸部や組物の角を大きく削いだ大面取、蟇股や手挟といった装飾部材に、古典的な意匠を身につけた大工の腕が見てとれるという。

屋根材は、文化庁データベースの構造欄が銅板葺、解説文が鉄板葺と記しており、一致していない。

出雲大神宮摂社黒太夫社の見学

出雲大神宮摂社黒太夫社は境外にあるため、参道から離れて西へ歩く。神社は、本殿に参る前にまず黒太夫社に参るのが本来の順序だと案内している。

社殿の内部は公開されていない。建築面積5.3平方メートルの小さな社殿なので、正面と側面から近づいて、面取りの大きな柱や蟇股、手挟を確かめたい。境内への行き方は出雲大神宮のページにまとめた。

Q&A

Q出雲大神宮摂社黒太夫社はいつ建てられましたか。
A昭和13年(1938年)の建築です。令和3年(2021年)2月4日に登録有形文化財となりました。
Q出雲大神宮摂社黒太夫社はどこにありますか。
A出雲大神宮の境内から西へ約100メートルの境外にあります。所在地は亀岡市千歳町千歳南所です。
Q出雲大神宮摂社黒太夫社には何が祀られていますか。
A神社によれば猿田毘古神と大山祇神で、氏子の祖先神を祀ると伝えます。
Q出雲大神宮摂社黒太夫社はなぜ登録有形文化財になったのですか。
A大面取や蟇股・手挟など古典意匠を身につけた細部をもち、戦前の復古調社殿の好例として「造形の規範となっているもの」に当たるとされました。
Q出雲大神宮摂社黒太夫社はいつ参拝するのがよいですか。
A神社は本殿に参る前に黒太夫社に参るのが本来の順序だと案内しています。

基本データ

名称出雲大神宮摂社黒太夫社(いずもだいじんぐうせっしゃくろだゆうしゃ)
所在地京都府亀岡市千歳町千歳南所44
指定区分登録有形文化財(建造物) 登録番号 26-0626
指定年令和3年(2021年)2月4日登録
員数1棟
寸法木造平屋建、銅板葺(解説文は鉄板葺)、建築面積5.3平方メートル
所有者宗教法人出雲大神宮
公開状況外観のみ。境外社で常時参拝可

参考文献

国指定文化財等データベース 出雲大神宮摂社黒太夫社(文化庁)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00013598
文化遺産オンライン 出雲大神宮摂社黒太夫社
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/541241
出雲大神宮(ぶらり亀岡 亀岡市観光協会)
https://www.kameoka.info/seeing/izumodaijingu.php

最終更新日: 2026.09.27