出雲大神宮手水舎とは

出雲大神宮手水舎(いずもだいじんぐうてみずしゃ)は、京都府亀岡市千歳町の出雲大神宮にある明治18年(1885年)建築の手水舎で、令和3年(2021年)2月4日に登録有形文化財となった。

参拝の前に手と口を清めるための水場を覆う小さな建物で、木造、桟瓦葺、面積は6.2平方メートル。文化庁の分類では建築物ではなく「その他工作物」にあたる。

出雲大神宮手水舎は参道の東側に南北棟で建ち、西の社務所と向かい合う。神社の案内も、鳥居をくぐったらここで身を清めてから本殿へ進むよう勧めている。

登録の理由

文化庁は出雲大神宮手水舎を、境内入口の景観に寄与する手水舎と評価する。登録番号は26-0622、登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」。

同じ明治18年には祭器庫も建てられている。明治11年の拝殿に続いて、参道まわりの付属建物が整えられていった時期の遺構である。

四本柱の組み方

出雲大神宮手水舎は桁行1間・梁間1間、長方形の平面で、壁のない吹放しである。屋根は起りの付いた切妻造で、棟がわずかに上へふくらむ柔らかな線を描く。

4本の柱は礎盤の上に立ち、上へ行くほど内側へ傾ける内転びとしている。足もとを広げて安定させる工夫で、正面から見ると柱がわずかに台形をなす。

参道に向く西面には虹梁の形をした内法貫を渡し、ほかの3面は貫で固める。柱の頂には舟肘木を組んで桁を受ける。正面だけ格を上げた意匠である。

出雲大神宮手水舎の見学

出雲大神宮手水舎は参拝者が実際に使う施設で、いつでも近くで見られる。柱の内転びは、参道から少し離れて正面の西面を眺めると分かりやすい。

屋根の裏側の化粧垂木も、水場の脇から見上げると見える。境内への行き方は出雲大神宮のページにまとめた。

Q&A

Q出雲大神宮手水舎はいつ建てられましたか。
A明治18年(1885年)の建築です。令和3年(2021年)2月4日に登録有形文化財となりました。
Q出雲大神宮手水舎はどこにありますか。
A参道の東側で、西の社務所と向かい合って建っています。
Q出雲大神宮手水舎の特徴は何ですか。
A起りの付いた切妻造桟瓦葺の吹放しで、礎盤の上に4本の柱を内転びに立て、参道側の西面にだけ虹梁形の内法貫を渡しています。
Q出雲大神宮手水舎は建物として登録されていますか。
A文化庁の分類は「その他工作物」です。面積は6.2平方メートルです。
Q出雲大神宮手水舎は使えますか。
A参拝者が手と口を清めるために使う現役の手水舎で、いつでも近くで見学できます。

基本データ

名称出雲大神宮手水舎(いずもだいじんぐうてみずしゃ)
所在地京都府亀岡市千歳町千歳出雲無番地
指定区分登録有形文化財(建造物・その他工作物) 登録番号 26-0622
指定年令和3年(2021年)2月4日登録
員数1棟
寸法木造、瓦葺、面積6.2平方メートル
所有者宗教法人出雲大神宮
公開状況参拝者が利用でき、常時見学可

参考文献

国指定文化財等データベース 出雲大神宮手水舎(文化庁)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00013594
出雲大神宮(ぶらり亀岡 亀岡市観光協会)
https://www.kameoka.info/seeing/izumodaijingu.php

最終更新日: 2026.09.27