旧平林家住宅(一星亭)物置とは
旧平林家住宅(一星亭)物置(きゅうひらばやしけじゅうたく いちぼしてい ものおき)は、長野県東筑摩郡生坂村の平林家の屋敷に建つ昭和前期の木造平屋建の物置で、令和元年(2019年)12月5日に登録有形文化財となった。建築面積は24平方メートル、屋根は切妻造の桟瓦葺である。
敷地の東の辺の北の端に、棟を南北に通して建つ。東の面は村道に面している。
文化庁のデータベースは建築の時期を昭和前期とし、1926年から1945年の幅で示している。屋敷の6件のなかで最も新しい建物で、幕末に建った最後の土蔵と比べても、60年以上あとの建物になる。
暮らしを支えた附属屋
旧平林家住宅(一星亭)物置は登録番号20-0558、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」の基準で登録された。文化庁の解説は、往時の暮らしぶりを伝え、屋敷構えを形成する施設と位置づけている。
蔵が家財や収穫物をしまい込む建物だとすれば、物置は日々の道具や資材を出し入れする建物である。江戸時代の主屋と蔵が並ぶ屋敷に、昭和に入っても新しい建物が加えられていたことは、この家での暮らしと仕事がその時期まで続いていたことをうかがわせる。
吹放しの西面と村道側の出入口
旧平林家住宅(一星亭)物置のつくりは、面ごとに役割がはっきり分かれている。主屋に向いた西の面は壁を設けない吹放しで、屋敷の中から道具や荷をそのまま出し入れできる。
残る北・東・南の3面は、外側を真壁の土塗りとしている。柱を見せて土壁を塗った素朴な仕上げで、白い漆喰で塗り込めた土蔵とは対照的である。
村道に面した東の面には、南寄りに出入口を設け、板戸を両開きに吊る。文化庁の解説によれば、これで物資の搬出入ができるようにしている。屋敷の内側からは西の吹放しで、外の道からは東の戸口で、両方向から使える物置である。
見学方法
旧平林家住宅(一星亭)物置は村道に面して建つので、東の面の板戸と真壁の土壁は、道から見ることができる。敷地には立ち入らず、道から眺めてほしい。
主屋に向いた吹放しの西の面は、屋敷の内側からでないと見えない。村の教育委員会が開く見学会の日に敷地に入れば、旧平林家住宅(一星亭)物置が主屋とどう向き合っているかを確かめられる。見学会は令和7年(2025年)3月2日にも開かれている。
Q&A
- 旧平林家住宅(一星亭)物置はいつ建てられましたか。
- 文化庁のデータベースでは昭和前期(1926年から1945年)の建築です。屋敷の登録6件のなかで最も新しい建物です。
- 旧平林家住宅(一星亭)物置はどんな建物ですか。
- 木造平屋建、切妻造桟瓦葺で、建築面積は24平方メートルです。主屋に向いた西の面を吹放しとし、残る3面は外側を真壁の土塗りとしています。
- 旧平林家住宅(一星亭)物置が登録有形文化財になった理由は何ですか。
- 往時の暮らしぶりを伝え、屋敷構えを形成する施設として評価されました。令和元年(2019年)12月5日の登録で、登録番号は20-0558です。
- 旧平林家住宅(一星亭)物置の出入口はどこにありますか。
- 村道に面した東の面の南寄りに、板戸を両開きにした出入口があります。ここから物資を運び入れ、運び出すことができました。
- 旧平林家住宅(一星亭)物置は外から見られますか。
- はい。東の面が村道に面しているので、板戸と土壁は道から見られます。吹放しの西の面は、村教育委員会の見学会で敷地に入ったときに見られます。
基本データ
| 名称 | 旧平林家住宅(一星亭)物置(きゅうひらばやしけじゅうたく いちぼしてい ものおき) |
|---|---|
| 所在地 | 長野県東筑摩郡生坂村5497 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) 登録番号 20-0558 |
| 指定年 | 令和元年(2019年)12月5日登録 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 木造平屋建、瓦葺、建築面積24平方メートル |
| 所有者 | 生坂村 |
| 公開状況 | 東の面は村道から見られる(敷地内は村教育委員会の見学会のみ) |
参考文献
- 国指定文化財等データベース 旧平林家住宅(一星亭)物置(文化庁)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00013113
- 文化遺産オンライン 旧平林家住宅(一星亭)物置(文化庁)
- https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/404551
- 広報いくさか 2025年2月号(一星亭見学会の案内、PDF)
- https://www.village.ikusaka.nagano.jp/gyousei/kouhou/pdf/2025.02.pdf
最終更新日: 2026.09.28