波多腰家住宅南門とは

波多腰家住宅南門は、長野県松本市波田にある昭和初期の木造の冠木門で、平成12年(2000年)4月28日に国の登録有形文化財に登録された。登録番号は20-0046である。

屋敷の南の塀の東寄りに開く通用門である。形式は表門と同じ冠木門で、2本の門柱の上部を貫でつなぎ、内開きの板戸を構える。間口は2メートル。

文化庁の登録は年代を昭和初期とし、昭和元年(1926年)からまもない時期の建物とみられる。

屋敷の南の境

波多腰家住宅南門の登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。文化庁の解説は、門そのものに先立って屋敷の輪郭を説明している。宅地はおよそ2千坪に及び、西と北、東の一部を屋敷林が囲み、南は小道に面して腰板張の塀が続く。

南門はその南の塀に開く、日常の出入りのための門である。西の表門が屋敷の正面の入口であるのに対し、南門は小道から直接出入りできる勝手口の役を担っている。

表門と南門を同じ冠木門でそろえている点も見逃せない。格式の違う二つの入口に同じ形式を用いることで、屋敷の外まわりに一貫した表情が生まれている。

見どころ

南の小道から見ると、腰板張の塀が続く中に南門が開いている。塀と門が一続きになって、屋敷の南の縁をかたちづくっている。

内開きの板戸にも目を留めたい。扉が屋敷の内側へ開くので、小道に扉がはみ出さない。細い道に面した門らしいつくりである。

小道をたどれば、約2千坪に及ぶ屋敷の南の縁をそのまま歩くことになる。

波多腰家住宅南門の見学

波多腰家住宅南門は南の小道に面しており、外観は小道から見ることができる。門の内側は個人の住まいで、通用口として今も使われている可能性があるため、門の前で立ち止まって出入りの妨げにならないようにしたい。敷地に入ることはできない。

屋敷への行き方と見学の注意は、波多腰家住宅のページにまとめてある。

Q&A

Q波多腰家住宅南門はどこにありますか?
A屋敷の南の塀の東寄りに開いており、南の小道に面しています。
Q波多腰家住宅南門はどんな門ですか?
A表門と同じ冠木門の形式で、2本の門柱の上部を貫でつなぎ、内開きの板戸を構えた通用門です。間口は2メートルです。
Q波多腰家住宅南門はいつ建てられましたか?
A文化庁の登録では昭和初期とされています。
Q波多腰家住宅南門はなぜ登録有形文化財なのですか?
A屋敷の南の境をつくる通用門として、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」の基準で登録されました。
Q波多腰家住宅南門は見学できますか?
A外観は南の小道から見られます。門の内側は個人の住まいのため、立ち入りはできません。

基本データ

名称波多腰家住宅南門
所在地長野県松本市波田6492
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成12年(2000年)4月28日登録
員数1棟
寸法木造、冠木門、間口2メートル
所有者個人
公開状況非公開(個人住宅)。外観は屋敷の外から

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)波多腰家住宅南門
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00001708
松本市 波多腰家住宅〔11棟〕
https://www.city.matsumoto.nagano.jp/soshiki/134/3784.html
八十二文化財団 信州の文化財 波多腰家住宅南門
https://www.82bunka.or.jp/bunkazai/detail.php?no=4712

最終更新日: 2026.09.24