無量寺宝物殿とは

無量寺宝物殿(むりょうじほうもつでん)は、長野県松本市会田にある曹洞宗寺院の土蔵造の蔵で、棟札から文政13年(1830年)の建築と分かり、平成17年(2005年)11月10日に登録有形文化財となった。

庫裏の北に建つ2階建で、建築面積は26平方メートル。松本市の資料では間口17尺2寸、奥行14尺7寸とされる。

平成4年(1992年)には、軸部と内外の壁の修繕が行われている。

登録の理由:年代の確かな、丁寧なつくりの蔵

無量寺宝物殿は登録番号20-0197、「造形の規範となっているもの」として登録された。文化庁の解説は、棟札によって建築年代が明確であることを最初に挙げ、全体に丁寧なつくりであると評している。

屋根は東西に棟を通す切妻造の桟瓦葺。南面の中央に戸口を開き、庇を付ける。外壁は漆喰塗で、腰は四周とも海鼠壁とし、軒まわりには鉢巻をめぐらせる。

無量寺宝物殿の見どころ

戸口と窓の開口部には縁取りが付けられ、白い漆喰の面の中で開口部の輪郭がくっきりと際立つ。

腰の海鼠壁は4面すべてにまわる。同じ境内の土蔵は海鼠壁を南・西・北の3面にとどめ、窓も設けていない。2つの蔵を見比べると、宝物殿のほうが仕上げに手をかけていることがよく分かる。

軒下では、鉢巻の厚い漆喰の帯が白壁の上端を引き締めている。庇の付いた南の戸口と合わせ、小さな蔵ながら正面の構えが整っている。

無量寺宝物殿の見学

無量寺宝物殿の内部や収蔵品の公開について、公表された案内は見当たらない。見学を希望する場合は、訪問前に寺へ問い合わせたい。

外観は南面の戸口側から見るのがよい。庇の付いた戸口、開口部の縁取り、腰の海鼠壁を一度に正面からとらえられる。宝物殿は庫裏の北にある。境内への行き方と問い合わせ先は無量寺のページにまとめてある。

Q&A

Q無量寺宝物殿はいつ建てられましたか?
A棟札から文政13年(1830年)の建築と分かっています。
Q無量寺宝物殿はなぜ登録有形文化財になったのですか?
A平成17年(2005年)11月10日に「造形の規範となっているもの」として登録されました。建築年代が棟札で明確なこと、海鼠壁や鉢巻、開口部の縁取りなど全体に丁寧なつくりであることが評価されています。
Q無量寺宝物殿の外壁にはどんな特徴がありますか?
A漆喰塗の外壁で、腰は四周とも海鼠壁です。軒まわりに鉢巻をめぐらせ、戸口や窓には縁取りを付けています。
Q無量寺宝物殿は修理されていますか?
A平成4年(1992年)に軸部と内外壁の修繕が行われています。
Q無量寺宝物殿の中や寺宝は見られますか?
A内部や収蔵品の公開について公表された案内は見当たりません。希望する場合は事前に無量寺へ問い合わせてください。

基本情報

名称無量寺宝物殿(むりょうじほうもつでん)
所在地長野県松本市会田岩井堂3111
指定区分登録有形文化財(建造物)、登録番号20-0197
指定年平成17年(2005年)11月10日登録
員数1棟
寸法土蔵造2階建、瓦葺、建築面積26平方メートル
所有者宗教法人無量寺
公開状況内部公開の案内なし(見学は寺へ要問い合わせ)

参考文献

国指定文化財等データベース 無量寺宝物殿(文化庁)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00004961
無量寺〔6棟〕(松本市)
https://www.city.matsumoto.nagano.jp/soshiki/134/3794.html

最終更新日: 2026.09.27