奈良県の史跡名勝天然記念物
奈良県 · 史跡名勝天然記念物
世界遺産「古都奈良の文化財」の構成資産であり、特別名勝に指定された平城宮東院庭園。1967年に発見され1998年に復原された、日本庭園の原型ともいえる奈良時代の優美な池泉式庭園を、歴史的背景・見どころ・訪問情報とともにご紹介します。入園無料。
奈良市三条大路にひっそりと佇む「平城京左京三条二坊宮跡庭園」は、西暦750年頃に造営された奈良時代の庭園遺構。1200年以上もの間ほぼそのままの姿で土中に眠り、1975年の発掘によって蘇った“奈良時代のタイムカプセル”です。S字状にうねる玉石敷きの曲池は曲水宴の舞台と考えられ、平城宮との関連も指摘されています。古代庭園として日本で唯一、特別史跡と特別名勝の二重指定を受ける3つの庭園のひとつ。檜皮葺の復原建物から眺める景色は必見です。
奈良県斑鳩町にある法起寺境内は、国指定史跡であり、ユネスコ世界文化遺産「法隆寺地域の仏教建造物」を構成する寺院です。聖徳太子の岡本宮跡と伝えられ、慶雲3年(706年)完成の三重塔は現存最古。秋にはコスモスが咲き、千三百年の時を超えた風景が広がります。
奈良・法華寺の客殿奥に広がる名勝庭園。後水尾天皇の皇女・高慶尼が江戸前期に整え、御所から移したと伝える客殿や庭石が宮廷の気配を添える。格式ある前庭、簡素な内庭、杜若咲く主庭という三区からなる約五百坪の池泉庭園。
奈良盆地南東、三輪山の北西麓に広がる纒向遺跡。3世紀前半の規格性ある大型建物群、2000個を超える桃の種、鍬を転用した木製仮面が出土し、初期ヤマト政権の中枢と邪馬台国論争の核心を今に問いかける国の史跡である。
奈良県宇陀市の旧城下町・宇陀松山に立つ松山西口関門は、通称「黒門」。関ヶ原後に福島高晴が整えた城下町の西口で、黒塗りの薬医門が原位置に残る。橋詰めと門先で道を直角に折る桝形の構えなど、城下町の防御がそのまま見られる国の史跡。
奈良県斑鳩町の国史跡。法輪寺の旧境内に残る古井戸で、聖徳太子が掘ったと伝わる三基のひとつとされる。明治期に埋もれたが昭和7年に発掘され、深さ約4.25m、扇形のせんを積んだ類例の少ない構造が確認された。
宮山古墳は、奈良県御所市室にある全長245メートルの前方後円墳で、大正10年に国の史跡に指定された。5世紀前葉に南葛城地域で最初に築かれた大首長墓で、後円部の石室には竜山石の長持形石棺が朱を塗られて残る。
奈良・室生寺の境内、奥之院へ続く参道脇の無明谷に、イヨクジャクなど暖地性のシダが群生する。四国・九州に多い種の自生北限のひとつとして昭和3年に国の天然記念物に指定された経緯と、その見どころを紹介する。
奈良県桜井市にあるメスリ山古墳は、4世紀初頭に築かれた全長224メートルの前方後円墳。後円部から日本最大の埴輪が出土し、未盗掘の副室には鉄弓や玉杖など680点を超える副葬品が納められていた。初期ヤマトの大王墓とされる国史跡。
ルーミスシジミ生息地は、奈良市春日野町の春日山にある蝶ルーミスシジミの棲息地で、昭和7年に天然記念物に指定された。食樹イチイガシの茂る原始林に多く棲んでいたが、春日山ではすでに絶滅したといわれている。