本善寺経蔵とは

本善寺経蔵(ほんぜんじきょうぞう)は、奈良県吉野郡吉野町飯貝の本善寺の境内北東の隅に建つ、経典を納めるための堂で、寛政4年(1792年)に建てられ、平成22年(2010年)1月15日に登録有形文化財となった。

野面石積みの基壇の上に載る。建築面積は41平方メートルで、内部に八角形の輪蔵(りんぞう)を納めている。

宝形造の外観と八角輪蔵

本善寺経蔵は桁行・梁間とも三間の正方形の平面で、屋根は宝形造の本瓦葺とする。西面に軒唐破風を付け、その下の中央に桟唐戸を立てる。両脇の間と側面の中央の間には花頭窓をあける。

内部は一室で、棹縁天井を張る。中央の輪蔵は、経典を収めた八角形の書架を軸で回せるようにしたもので、回すことで経を読んだのと同じ功徳があるとされてきた。

文化庁は本善寺経蔵を「造形の規範となっているもの」の基準で登録有形文化財とした。登録番号は29-0152。解説文は落ち着いた外観の経蔵だと評している。

納骨堂としての今

寺の説明によると、本善寺経蔵は平成16年(2004年)11月、修復に合わせて内部の一部を改装し、納骨堂になった。

本善寺には、実孝が入寺の際に持参した親鸞と蓮如の遺骨があり、その後の本願寺の歴代門主の分骨も欠けることなく納められてきたと寺は伝える。それらを納めるお堂を望む声に応えて、経蔵が選ばれた。いまは門信徒の遺骨もここに納められている。

本善寺経蔵の見学

本善寺経蔵は境内の北東の隅にあり、山門から入って右手(東)へ進むと見えてくる。入口のある西面が境内側を向いているので、軒唐破風と桟唐戸、左右の花頭窓がそろった正面は、境内の中から見るのがよい。基壇の野面積みの石組みも足元で確かめられる。

現在は納骨堂として使われているため、内部の八角輪蔵を見学できるかどうかは本善寺に確かめたい。境内への行き方は本善寺のページにまとめた。

Q&A

Q本善寺経蔵はいつ建てられましたか。
A寛政4年(1792年)です。
Q本善寺経蔵の中には何がありますか。
A八角形の輪蔵があります。寺の説明では、平成16年(2004年)11月に内部の一部を改装して納骨堂になりました。
Q本善寺経蔵はどのような形の建物ですか。
A三間四方で宝形造の本瓦葺です。西面に軒唐破風を付け、中央に桟唐戸、両脇と側面に花頭窓をあけています。
Q本善寺経蔵は境内のどこにありますか。
A境内の北東の隅で、野面積みの石の基壇の上に建っています。
Q本善寺経蔵の内部は見学できますか。
A納骨堂として使われているため、内部の見学については本善寺に問い合わせてください。

基本データ

名称本善寺経蔵(ほんぜんじきょうぞう)
所在地奈良県吉野郡吉野町大字飯貝567
指定区分登録有形文化財(建造物) 登録番号 29-0152
指定年平成22年(2010年)1月15日登録
員数1棟
寸法木造平屋建、瓦葺、建築面積41平方メートル、輪蔵付(桁行3間、梁間3間)
所有者本善寺
公開状況外観は境内から見学可。内部は納骨堂として使用

参考文献

国指定文化財等データベース 本善寺経蔵(文化庁)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00008018
文化遺産オンライン 本善寺経蔵
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/218859

最終更新日: 2026.09.27