本善寺御成御殿とは

本善寺御成御殿(ほんぜんじおなりごてん)は、奈良県吉野郡吉野町飯貝の本善寺で客殿の南に接続する格式の高い座敷で、明和9年(1772年)に建てられ、平成22年(2010年)1月15日に登録有形文化財となった。

「御成」は身分の高い人の来訪を指す言葉で、御成御殿はそうした客を迎えるための建物である。建築面積は78平方メートルと客殿の3分の1ほどだが、本善寺の接客空間の最も奥に位置する。

八畳と四畳の2室

本善寺御成御殿は桁行9.0メートル、梁間8.0メートル。屋根は北を切妻造、南を入母屋造とし、桟瓦葺とする。

座敷は八畳の主室と四畳の前室の2室からなる。主室には床と違棚、付書院をそろえ、書院造の座敷飾りを一通り備える。西と南には広縁をまわし、その外側を落縁が囲む。

文化庁は本善寺御成御殿を「国土の歴史的景観に寄与しているもの」の基準で登録有形文化財とした。登録番号は29-0157。解説文は、良材を用いて丁寧に造られ、客殿と一体で上質な接客空間をつくっていると述べる。

客殿との組み合わせ

北の客殿が対面の場だとすれば、本善寺御成御殿は、そこから奥へ通された客がくつろぐ座敷にあたる。客殿の屋根が北側を入母屋、南側を切妻とするのに対し、御成御殿は逆に北を切妻、南を入母屋とする。客殿とつながる北側を切妻とし、外に開いた南側を入母屋として構えを整えている。

本善寺御成御殿の見学

本善寺御成御殿は、本堂西側の建物群の最も南にある。境内から見えるのは主に屋根と広縁・落縁の外まわりで、南の入母屋の妻は境内の南寄りから見上げるとわかる。

座敷の内部は常時公開されておらず、床や違棚、付書院を見るには寺の許可が要ると考えたほうがよい。見学を望む場合は本善寺に問い合わせたい。境内への行き方は本善寺のページにまとめた。

Q&A

Q本善寺御成御殿とはどのような建物ですか。
A身分の高い来訪者を迎えるための座敷で、客殿の南に接続しています。
Q本善寺御成御殿はいつ建てられましたか。
A明和9年(1772年)です。
Q本善寺御成御殿の座敷には何がありますか。
A八畳の主室に床・違棚・付書院があり、四畳の前室が付きます。西と南に広縁、周囲に落縁がめぐります。
Q本善寺御成御殿の屋根はどのような形ですか。
A北を切妻造、南を入母屋造とした桟瓦葺です。
Q本善寺御成御殿の内部は見学できますか。
A常時公開はされていません。見学を望む場合は本善寺に問い合わせてください。

基本データ

名称本善寺御成御殿(ほんぜんじおなりごてん)
所在地奈良県吉野郡吉野町大字飯貝567
指定区分登録有形文化財(建造物) 登録番号 29-0157
指定年平成22年(2010年)1月15日登録
員数1棟
寸法木造平屋建、瓦葺、建築面積78平方メートル(桁行9.0メートル、梁間8.0メートル)
所有者本善寺
公開状況外観は境内から見学可。内部は常時非公開

参考文献

国指定文化財等データベース 本善寺御成御殿(文化庁)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00008023
文化遺産オンライン 本善寺御成御殿
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/140744

最終更新日: 2026.09.27