天保6年の棟札を残す屋敷最古の蔵
平田大六家住宅土蔵は、新潟県岩船郡関川村小見にある天保6年(1835年)建築の土蔵で、平成11年(1999年)10月14日に国の登録有形文化財(建造物)に登録された。酒造家平田家の屋敷にある6件のうち、建築年の分かる建物としてはもっとも古い。
位置は主屋と酒蔵の中間。土蔵造の2階建で、屋根は瓦葺(下屋の庇部分は金属板葺)、建築面積29平方メートルの小ぶりな蔵である。平面は桁行3間半・梁間2間半。登録番号は15-0038。
酒造家に欠かせない道具蔵
平田大六家住宅土蔵は、もともと道具蔵として使われていた。何を納めていたかの記録は公表されていないが、酒造りには桶や樽をはじめ、季節ごとに出し入れする道具が多い。それらを火から守る蔵は屋敷に欠かせず、文化庁の解説もこの土蔵を、酒造業を営んだ大規模な屋敷に欠かせない建築と位置づけている。
建築年は棟札による。天保6年は、酒蔵の東側部分が建った弘化2年(1845年)より10年早い。江戸時代後期の平田家の屋敷がどのような構えだったかを、年代の確かな形で示す建物である。
見どころ:緩い置屋根と石州瓦
屋根は置屋根形式である。土蔵の本体の上に別に組んだ屋根をのせる造りで、土の壁と屋根のあいだに空気の層ができ、火災のときには屋根を焼け落ちさせて本体を守るとも説明される。平田大六家住宅土蔵の置屋根は勾配が緩い。同じ屋敷の味噌蔵・米蔵の急な置屋根と見比べると、違いがはっきりする。
瓦は石州瓦。島根県西部の石見地方で焼かれる赤褐色の瓦で、寒さに強いとされ、日本海側の雪国で広く使われてきた。
外壁は漆喰を塗らず、荒壁のまま仕上げている。内部は総2階で、小さな平面を上下とも床にして収める量を確保している。
見学方法
平田大六家住宅土蔵は公開されておらず、一般公開の案内も確認できない(2026年9月25日確認)。主屋と酒蔵に挟まれた屋敷の内側に建つため、敷地の外から見るのは難しいと考えられる。敷地には立ち入らないこと。
Q&A
- 平田大六家住宅土蔵はいつ建てられましたか?
- 棟札により天保6年(1835年)の建築と分かっています。平田家の屋敷で建築年が分かる建物のうち、もっとも古いものです。
- 平田大六家住宅土蔵は何に使われていましたか?
- もともとは道具蔵でした。内部は総2階で、酒造業を営んだ大規模な屋敷に欠かせない建築とされています。
- 平田大六家住宅土蔵の屋根の特徴は?
- 勾配の緩い置屋根形式で、石州瓦で葺かれています。外壁は荒壁仕上げです。
- 平田大六家住宅土蔵は見学できますか?
- 一般公開の案内は確認できません(2026年9月25日確認)。屋敷の内側に建つため、外から見るのも難しいと考えられます。
- 平田大六家住宅土蔵は屋敷のどこにありますか?
- 主屋と酒蔵の中間に建っています。建築面積29平方メートルの小さな2階建の蔵です。
基本情報
| 名称 | 平田大六家住宅土蔵 |
|---|---|
| 所在地 | 新潟県岩船郡関川村小見237 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 平成11年(1999年)10月14日登録 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 土蔵造2階建、瓦葺(下屋庇部分金属板葺)、桁行3間半・梁間2間半、建築面積29平方メートル |
| 所有者 | 文化庁データベースに記載なし |
| 公開状況 | 一般公開の案内なし(2026年9月25日確認) |
参考文献
- 国指定文化財等データベース(文化庁) ― 平田大六家住宅土蔵
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00001332
- 国指定文化財等データベース(文化庁) ― 平田大六家住宅酒蔵
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00001331
- 国指定文化財等データベース(文化庁) ― 平田大六家住宅主屋
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00001328
最終更新日: 2026.09.25