二宮家住宅五号土蔵 ― 蔵並みの南端を締める二階蔵

二宮家住宅五号土蔵は、新潟県北蒲原郡聖籠町蓮野の二宮家の屋敷にある明治41年(1908年)建築の土蔵造2階建の蔵で、平成18年(2006年)に国の登録有形文化財に登録された。瓦葺で、建築面積は73平方メートルある。

主屋の西に棟を東西に向けて並ぶ4棟の土蔵のうち、南端にあたる。規模は桁行7間半、梁間2間半。切妻造の置屋根に桟瓦葺、長い側面に入口を設ける平入で、戸口は北面の東寄りにある。北隣の四号土蔵の戸口と向かい合う位置で、同じ明治41年(1908年)に建てられた四号土蔵と一組になっている。

登録の理由と価値

二宮家住宅五号土蔵は「造形の規範となっているもの」として登録された。外壁は腰を海鼠壁、上部を白い漆喰塗とし、東の妻には観音開きで掛子塗の塗戸を持つ窓を上下に並べる。

掛子塗は、戸の合わせ目を段状に塗り重ねて閉めたときに段がかみ合うようにする左官技法で、火災の際に炎や煙の侵入を防ぐ。窓の一つひとつにまで厚い塗戸を備えたことが、この蔵の防火への構えを示している。

蔵の並びの中での役割も大きい。二号から五号の土蔵は、二号と三号、四号と五号がそれぞれ戸口を向かい合わせ、間に両下造の庇を架けて一組になる。五号土蔵はその列の南端として、蔵並みの輪郭を締めくくっている。

見どころ

東の妻壁では、観音開きの塗戸を持つ窓が1階と2階に上下に並ぶ。三号土蔵は1階に窓がなく2階に2連、四号土蔵は1階に1つ・2階に2つと、東妻の窓の構成は蔵ごとに違うので、並べて見比べたい。

塗戸を閉じた状態では、戸の縁に重ねた段が白い面に細い陰影をつくる。腰の海鼠壁は、晴れた日の午前の斜めの光で格子目がもっとも立体的に見える。

見学方法

二宮家住宅五号土蔵の内部は公開されていない。4棟並ぶ土蔵の南端にあり、庭園公開の期間に屋外から外観を見ることになる。どこまで近づけるかは年ごとの順路による。

東妻の上下の窓は、蔵の東側から正面に見るとよく分かる。撮影の条件は公開時の案内に従いたい。

よくある質問

Q二宮家住宅五号土蔵はいつ建てられましたか?
A明治41年(1908年)です。北隣の四号土蔵も同じ年の建築です。
Q二宮家住宅五号土蔵の特徴は何ですか?
A腰を海鼠壁、上部を白漆喰とした土蔵造2階建で、東の妻に観音開きで掛子塗の塗戸を持つ窓を上下に並べています。
Q二宮家住宅五号土蔵の戸口はどこにありますか?
A北面の東寄りにあり、北隣の四号土蔵の戸口と向かい合っています。2棟の間には両下造の庇が架かります。
Q二宮家住宅五号土蔵の大きさは?
A桁行7間半、梁間2間半で、建築面積は73平方メートルです。
Q二宮家住宅五号土蔵は見学できますか?
A内部は非公開です。毎年初夏の庭園・バラ園公開の期間に、屋外から外観を見られます。

基本情報

名称二宮家住宅五号土蔵(にのみやけじゅうたくごごうどぞう)
所在地新潟県北蒲原郡聖籠町大字蓮野1087
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成18年(2006年)11月29日登録
員数1棟
寸法土蔵造2階建、瓦葺、建築面積73平方メートル
所有者個人
公開状況私邸のため通常は非公開。毎年初夏の庭園・バラ園公開の期間に屋外から見学できる

参考文献

国指定文化財等データベース「二宮家住宅五号土蔵」(文化庁)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00005969
文化遺産オンライン「二宮家住宅五号土蔵」
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/118844
国指定文化財等データベース「二宮家住宅四号土蔵」(文化庁)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00005968

最終更新日: 2026.09.24