中山家住宅湯殿とは

中山家住宅湯殿は、大阪府松原市別所6丁目の中山家住宅に建つ江戸時代後期の浴室棟で、平成16年(2004年)3月2日に登録有形文化財(建造物)として登録された。

場所は主屋の南西、天保元年(1830年)に増築された奥座敷の南にあたる。木造平屋、桁行2間・梁間1間の小さな建物で、建築面積は11平方メートル。屋根は切妻造の桟瓦葺である。

中山家住宅湯殿の価値 ― 数寄屋風の浴室

中山家住宅湯殿の特色は、浴室という実用の建物に数寄屋の意匠を持ち込んでいる点にある。文化庁の解説によれば、構造材に磨き丸太を使い、天井を張らずに小屋組をそのまま見せる化粧小屋としている。

奥座敷のすぐ南という位置も、この湯殿が家族や客のための上等な浴室だったことをうかがわせる。屋敷の構成を伝える付属屋の一つとして、ほかの13件とともに登録された。

中山家住宅湯殿の見どころ

外壁は漆喰塗りで、表面に刷毛の跡を残す刷毛引きで仕上げている。平滑に磨く仕上げとは違い、細かな筋目が光を受けて柔らかい陰影をつくる。

脱衣場は2畳で、両側の長い壁に障子を建てる。閉ざしがちな水まわりを明るく開放的にしつらえた点が、解説でも特に挙げられている。

風呂は溜風呂である。沸かした湯を運び入れて浴槽に溜める方式で、そのための給湯用の戸口が別に開いている。湯を運ぶ人の動線まで建物に組み込まれているところに、使用人を抱えた大きな家の暮らしが見える。

中山家住宅湯殿の見学

中山家住宅湯殿は屋敷の内側、奥座敷の南に建つため、敷地の外から見ることはできない。中山家住宅は現在も住まいとして使われており、敷地内・建物内とも非公開である。

屋敷の全体像と外から見える範囲は、中山家住宅のページで紹介している。

Q&A

Q中山家住宅湯殿はどこにありますか?
A中山家住宅の主屋の南西、奥座敷の南側にあります。屋敷の内側にあるため外からは見えません。
Q中山家住宅湯殿はどんな風呂ですか?
A沸かした湯を運び入れて溜める溜風呂で、給湯用の戸口が設けられています。2畳の脱衣場が付きます。
Q中山家住宅湯殿はいつ登録されましたか?
A江戸時代後期の建物で、平成16年(2004年)3月2日に中山家住宅のほかの13件とともに登録有形文化財となりました。
Q中山家住宅湯殿は見学できますか?
A見学できません。中山家住宅は居住中の住宅で、敷地内・建物内とも公開されていません。
Q中山家住宅湯殿の大きさは?
A桁行2間・梁間1間の木造平屋で、建築面積は11平方メートルです。屋根は切妻造の桟瓦葺です。

基本情報

名称中山家住宅湯殿
所在地大阪府松原市別所6-623
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成16年(2004年)3月2日登録
員数1棟
寸法建築面積11平方メートル
所有者個人
公開状況非公開(居住中の住宅のため敷地内・建物内とも見学不可)

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)中山家住宅湯殿
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00003999
松原市 国登録有形文化財 中山家住宅
https://www.city.matsubara.lg.jp/docs/page3510.html

最終更新日: 2026.09.25