旧鏡山酒造大正蔵とは

旧鏡山酒造大正蔵は、埼玉県川越市新富町にある大正初期の酒蔵で、平成20年(2008年)3月7日に国の登録有形文化財(建造物)となった(文化庁)。読みは「きゅうかがみやましゅぞうたいしょうぐら」。

文化庁の記録では、土蔵造2階一部平屋建、瓦葺で、建築面積304平方メートル。登録番号は11-0114である。

高い上屋に大きな下屋を添えた蔵

旧鏡山酒造大正蔵は、明治蔵の東に、東西に棟を通して建つ(文化庁)。切妻造・桟瓦葺で棟の高い上屋の南北に、規模の大きな下屋が取り付き、全体は桁行22メートル、梁間14メートルに及ぶ。外壁は漆喰仕上げで腰を下見板張とし、上屋の南北面は真壁造として軒まわりに木部を見せる。

建築年代は大正初期である(文化庁、小江戸蔵里)。小江戸蔵里の案内によれば、旧鏡山酒造大正蔵の内部は仕切りのない広い空間で、改造がほとんど加えられておらず、典型的な酒蔵の姿をとどめている。酒造りが行われていた頃は、仕上がった酒の貯蔵と瓶詰め、梱包を受け持つ、出荷前の最後の蔵だったという。

登録有形文化財としての価値

文化庁は、大規模でありながら、真壁の上屋や軒まわりの木部によって軽快な印象を与えるとし、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録した。重厚な妻壁を見せる明治蔵と並べると、同じ土蔵造でも時代によって表情が違うことが分かる。

見どころ

外から見るときは、高い上屋と低い下屋が2段に重なる屋根の構成と、上屋の軒下にのぞく木部に目を向けたい(文化庁)。

中に入ると、柱の少ない広い一室が奥まで続く。改造の少ない内部で、酒の貯蔵や瓶詰めが行われた蔵の広さをそのまま感じられる(小江戸蔵里)。

見学について

旧鏡山酒造大正蔵は小江戸蔵里の「まかない処」で、レストラン「八州亭」が入る。営業時間は平日が午前11時から午後3時と午後5時から午後10時、土日祝日が午前11時から午後10時で、混雑時に備えて予約を勧めている(小江戸蔵里)。食事の時間帯に入れば、蔵の内部を見ることができる。

蔵の中のステージでは、伝統芸能の鑑賞会やお囃子の実演が開かれることがある(小江戸蔵里)。撮影の可否について公式の案内は確認できなかった。

Q&A

Q旧鏡山酒造大正蔵はいつ建てられましたか?
A大正初期です(文化庁、小江戸蔵里)。
Q旧鏡山酒造大正蔵は酒造りで何に使われていましたか?
A仕上がった酒の貯蔵と瓶詰め、梱包に使われていたと小江戸蔵里は説明しています。
Q旧鏡山酒造大正蔵の見どころは?
A高い上屋と大きな下屋を重ねた屋根、軒まわりの木部、仕切りのない広い内部です(文化庁、小江戸蔵里)。
Q旧鏡山酒造大正蔵の中に入れますか?
Aはい。レストラン「八州亭」として営業しており、食事の際に内部に入れます(小江戸蔵里)。
Q旧鏡山酒造大正蔵が登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成20年(2008年)3月7日です(文化庁)。

基本情報

名称旧鏡山酒造大正蔵(きゅうかがみやましゅぞうたいしょうぐら)
所在地埼玉県川越市新富町1-10-1
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成20年(2008年)3月7日登録
員数1棟
寸法土蔵造2階一部平屋建、瓦葺、建築面積304㎡(桁行22m、梁間14m)
所有者川越市
公開状況レストランとして営業(営業時間は曜日により異なる)

参考文献

旧鏡山酒造大正蔵(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00006788
まかない処大正蔵(小江戸蔵里 川越市産業観光館)
https://www.machikawa.co.jp/meal/
コンセプトと歴史(小江戸蔵里 川越市産業観光館)
https://www.machikawa.co.jp/concept/

最終更新日: 2026.10.20