旧鏡山酒造明治蔵とは

旧鏡山酒造明治蔵は、埼玉県川越市新富町にある明治中期の酒蔵で、平成20年(2008年)3月7日に国の登録有形文化財(建造物)となった(文化庁)。読みは「きゅうかがみやましゅぞうめいじぐら」。

文化庁の記録では、土蔵造2階一部平屋建、瓦葺で、建築面積418平方メートル。登録番号は11-0113である。

通りに妻を向けた大きな蔵

旧鏡山酒造明治蔵は、西の通りに面した敷地の西寄りに、南北に棟を通して建つ(文化庁)。切妻造・妻入の桟瓦葺で、東・西・北の三面に奥行きの深い下屋をまわし、全体は桁行21メートル、梁間20メートルに及ぶ。外壁は漆喰で仕上げ、腰まわりを下見板張とする。内部は柱や梁を見せる真壁造である。

建築年代について、文化庁は明治中期とする。一方、小江戸蔵里の案内は明治蔵の建設を明治初期とし、鏡山酒造が現在地に酒蔵を建てたのは明治8年(1875年)頃と説明している。どちらの記述によっても、旧鏡山酒造の3棟のうち最も古い蔵である。

酒造りが行われていた頃、旧鏡山酒造明治蔵には麹室があり、麹づくりを受け持っていた。昭和蔵で仕込んだもろみもこの蔵に戻され、上槽(搾り)・調合・濾過を経て酒に仕上げられたという(小江戸蔵里)。

登録有形文化財としての価値

文化庁は、南の正面に立ち上がる大きな妻壁が重厚で落ち着いた外観をつくっているとし、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録した。旧鏡山酒造の3棟のうち、通り沿いに建つのはこの明治蔵である。

見どころ

南の正面に回ると、白い妻壁が大きく立ち上がり、その左右に東西の下屋の屋根が低く張り出す構成がよく分かる(文化庁)。腰の下見板張と漆喰の白の切り替えも、この位置から見比べやすい。

中に入ったら天井を見上げたい。小江戸蔵里の案内によれば、明治蔵の小屋組は木の自然な曲がりをそのまま生かした材を縦横に組んだもので、迫力がある。創業時の屋号「久星」のマークも、蔵の中に今も残っている。

見学について

旧鏡山酒造明治蔵は、小江戸蔵里の「おみやげ処」として使われている。営業時間は午前10時から午後6時で、営業中は自由に入って蔵の内部と小屋組を見ることができる(小江戸蔵里)。

撮影の可否について公式の案内は確認できなかったので、内部で撮る場合は係の人に確かめたい。

Q&A

Q旧鏡山酒造明治蔵はいつ建てられましたか?
A文化庁は明治中期とします。小江戸蔵里の案内は明治初期とし、明治8年(1875年)頃に現在地へ酒蔵を建てたと説明しています。
Q旧鏡山酒造明治蔵はどこにありますか?
A埼玉県川越市新富町1-10-1の小江戸蔵里の敷地内、西の通り沿いにあります(文化庁)。
Q旧鏡山酒造明治蔵の見どころは?
A南正面の大きな妻壁と三方の下屋、内部の曲がった材を組んだ小屋組、屋号「久星」のマークです(文化庁、小江戸蔵里)。
Q旧鏡山酒造明治蔵の中に入れますか?
Aはい。おみやげ処として午前10時から午後6時まで営業しており、営業中は内部に入れます(小江戸蔵里)。
Q旧鏡山酒造明治蔵が登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成20年(2008年)3月7日です(文化庁)。

基本情報

名称旧鏡山酒造明治蔵(きゅうかがみやましゅぞうめいじぐら)
所在地埼玉県川越市新富町1-10-1
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成20年(2008年)3月7日登録
員数1棟
寸法土蔵造2階一部平屋建、瓦葺、建築面積418㎡(桁行21m、梁間20m)
所有者川越市
公開状況おみやげ処として営業(午前10時~午後6時)

参考文献

旧鏡山酒造明治蔵(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00006787
おみやげ処明治蔵(小江戸蔵里 川越市産業観光館)
https://www.machikawa.co.jp/souvenir/
コンセプトと歴史(小江戸蔵里 川越市産業観光館)
https://www.machikawa.co.jp/concept/

最終更新日: 2026.10.20