旧鏡山酒造昭和蔵とは

旧鏡山酒造昭和蔵は、埼玉県川越市新富町にある昭和6年(1931年)の酒蔵で、平成20年(2008年)3月7日に国の登録有形文化財(建造物)となった(文化庁)。読みは「きゅうかがみやましゅぞうしょうわぐら」。

文化庁の記録では、土蔵造2階建、瓦葺で、建築面積231平方メートル。登録番号は11-0115である。

水切と折釘をそろえた2階建の蔵

旧鏡山酒造昭和蔵は、大正蔵の東南に、東西に棟を通して建つ(文化庁)。桁行25メートル、梁間9.1メートルの切妻造・桟瓦葺の2階建である。外壁は漆喰仕上げで腰をモルタル塗りとし、妻側に3段、平側に2段の水切を設け、壁面に折釘を等間隔に並べる。

内部は、梁間の中央に太い通し柱を3間ごとに立て、2階には豪壮な和小屋の小屋組を見せる(文化庁)。小江戸蔵里の案内は、中央の杉柱を直径55センチ以上とし、3本(うち1本は隠れている)が建物全体を「やじろべえ」のように支えていると説明する。

酒造りが行われていた頃、旧鏡山酒造昭和蔵では酒母ともろみの仕込みが行われていた(小江戸蔵里)。明治蔵の麹がここで仕込みに回され、もろみは再び明治蔵へ運ばれて搾られたという。

登録有形文化財としての価値

文化庁は、規則正しく並ぶ水切と折釘が端正な外観をつくり、2階に豪壮な小屋組を見せる点を評価し、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録した。小江戸蔵里の案内も、重々しい屋根と白壁が重厚な景観をつくる蔵として紹介している。

昭和6年(1931年)の建築で、旧鏡山酒造の3棟のうち最も新しい。川越市の広報誌によれば、平成30年(2018年)3月10日に改修を終えて「ききざけ処」として再開した。

見どころ

外では、妻側の壁に3段、平側に2段走る水切の線と、その間に等間隔で打たれた折釘を目で追いたい(文化庁)。折釘は、壁の修理の際に足場や縄を掛けるための金物である。

内部では、建物の中心線に立つ太い杉の通し柱を探したい。小江戸蔵里の案内によれば、柱は3本あり、そのうち1本は隠れて見えない。

見学について

旧鏡山酒造昭和蔵は小江戸蔵里の「ききざけ処」で、埼玉県内の酒蔵の日本酒を有料の試飲機で飲み比べ、購入することができる。醤油や味噌などの発酵食品の売り場もある。営業時間は午前11時から午後7時である(小江戸蔵里)。

営業中は自由に入って、通し柱の立つ内部を見ることができる。撮影の可否について公式の案内は確認できなかった。

Q&A

Q旧鏡山酒造昭和蔵はいつ建てられましたか?
A昭和6年(1931年)です(文化庁)。
Q旧鏡山酒造昭和蔵の見どころは?
A外壁の水切と等間隔の折釘、内部の太い杉の通し柱と2階の和小屋です(文化庁、小江戸蔵里)。
Q旧鏡山酒造昭和蔵では何ができますか?
A「ききざけ処」として、埼玉県内の酒蔵の日本酒を有料の試飲機で飲み比べ、購入できます(小江戸蔵里)。
Q旧鏡山酒造昭和蔵の営業時間は?
A午前11時から午後7時です(小江戸蔵里)。
Q旧鏡山酒造昭和蔵が登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成20年(2008年)3月7日です(文化庁)。

基本情報

名称旧鏡山酒造昭和蔵(きゅうかがみやましゅぞうしょうわぐら)
所在地埼玉県川越市新富町1-10-1
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成20年(2008年)3月7日登録
員数1棟
寸法土蔵造2階建、瓦葺、建築面積231㎡(桁行25m、梁間9.1m)
所有者川越市
公開状況ききざけ処として営業(午前11時~午後7時)

参考文献

旧鏡山酒造昭和蔵(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00006789
ききざけ処昭和蔵(小江戸蔵里 川越市産業観光館)
https://www.machikawa.co.jp/showa/
コンセプトと歴史(小江戸蔵里 川越市産業観光館)
https://www.machikawa.co.jp/concept/
広報川越 No.1412(川越市)
https://www.city.kawagoe.saitama.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/009/927/1412p15.pdf

最終更新日: 2026.10.20