古橋酒造場仕込蔵とは

古橋酒造場仕込蔵は、島根県鹿足郡津和野町後田の古橋酒造場で、作業場の東から敷地の東端まで延びる大正10年(1921年)頃の土蔵造2階建の酒蔵で、平成22年(2010年)9月10日に国の登録有形文化財に登録された。読みは「ふるはししゅぞうじょうしこみぐら」、登録番号は32-0134である。

「仕込」は、蒸した米と麹、水を合わせて酒のもろみを仕込む工程を指す。古橋酒造場仕込蔵は桁行28メートル、梁間は最大で12メートルあり、建築面積301平方メートルは登録された5棟のうちで最も大きい。

古橋酒造場仕込蔵が登録された理由

古橋酒造場仕込蔵の登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。文化庁の解説は、この蔵が酒造場らしい敷地の構えをつくっていると評している。5棟の解説のうち、酒造場らしさに言及しているのは仕込蔵だけである。

大きさがその評価を支えている。店舗兼主屋の奥行きの先に、作業場、仕込蔵と土蔵が続き、敷地の東の端は仕込蔵の大きな妻で閉じられる。町家の店の背後に酒蔵が広がるという本町通りの酒造場の姿を、外から最もはっきり示しているのが古橋酒造場仕込蔵である。

古橋酒造場仕込蔵の外観

屋根は入母屋造の桟瓦葺である。梁間が最大12メートルと幅があり、場所によって幅が変わる平面であることが文化庁の記述からうかがえる。

基礎は切石を積み、壁は腰を縦板張とし、その上を漆喰で仕上げる。窓は上下二段に開き、出入口には鉄の扉を吊る。二段に並ぶ窓が、2階建の蔵の背の高さを外からも分かるものにしている。

最大の見どころは東面である。敷地の東端に向けた側に大きな破風を設け、白漆喰で塗り込めている。長さ28メートルの蔵の終わりを、白い大きな三角の面で締めくくる構えで、文化庁の解説がこの東面にわざわざ触れているのもうなずける。

古橋酒造場仕込蔵の見学

古橋酒造場仕込蔵は作業場に続いて北側の通りに沿う位置にあり、通りから縦板張の腰と二段の窓、鉄扉を見ることができる。東面の破風がどこからよく見えるかは、文化庁の資料からは確かめられなかった。蔵元は酒蔵の見学を受け付けており、静かな蔵の中を案内すると紹介している。酒造期は作業の都合で見学できない日があるので、前日までに連絡したい。どの蔵に入れるかは公表されていない。行き方と申し込み方は、古橋酒造場のページにまとめてある。

Q&A

Q古橋酒造場仕込蔵はどのような建物ですか?
A大正10年(1921年)頃の土蔵造2階建の酒蔵で、入母屋造桟瓦葺の屋根をのせています。古橋酒造場の5棟で最も大きい建物です。
Q古橋酒造場仕込蔵はいつ登録有形文化財になりましたか?
A平成22年(2010年)9月10日に「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録されました。登録番号は32-0134です。
Q古橋酒造場仕込蔵の大きさは?
A桁行28メートル、梁間は最大12メートル、建築面積は301平方メートルです。
Q古橋酒造場仕込蔵の見どころは?
A白漆喰で塗り込めた東面の大きな破風、上下二段の窓、鉄の扉です。
Q古橋酒造場仕込蔵の中は見学できますか?
A蔵元が酒蔵見学を受け付けています。前日までの連絡が求められ、酒造期は見学できない日があります。どの蔵に入れるかは申し込み時に確認してください。

基本情報

名称古橋酒造場仕込蔵
所在地島根県鹿足郡津和野町後田字本町ロ196他
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成22年(2010年)登録
員数1棟
寸法桁行28m、梁間最大12m、建築面積301㎡
所有者古橋酒蔵株式会社(文化庁データベースの表記。蔵元の社名は古橋酒造株式会社)
公開状況外観は北側の通りから。内部は酒蔵見学(前日までに要連絡)の範囲による

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)古橋酒造場仕込蔵
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00008342
島根県 登録有形文化財(建造物)一覧
https://www.pref.shimane.lg.jp/life/bunka/bunkazai/shimane/tourokubunkazai2.html
古橋酒造(公式)酒蔵見学
https://uijin.net/?mode=f3

最終更新日: 2026.10.04