古橋酒造場旧衣装蔵とは

古橋酒造場旧衣装蔵は、島根県鹿足郡津和野町後田の古橋酒造場で、主屋の東南に建つ大正10年(1921年)頃の土蔵造2階建の小さな蔵で、平成22年(2010年)9月10日に国の登録有形文化財に登録された。読みは「ふるはししゅぞうじょうきゅういしょうぐら」、登録番号は32-0136である。

名のとおり、かつては衣装をしまう蔵だったと考えられ、酒造りの蔵ではなく住まいに属する蔵である。桁行4.6メートル、梁間4.0メートル、建築面積は23平方メートルで、登録された5棟のうち最も小さい。平成15年(2003年)に改修されている。

古橋酒造場旧衣装蔵が登録された理由

古橋酒造場旧衣装蔵の登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。文化庁の解説は、この蔵を庭園を意識したデザインと評している。

ほかの4棟が通りや敷地の縁に沿って建ち、外に向けて壁を見せるのに対し、古橋酒造場旧衣装蔵は敷地の内側にあって、主屋と蔵に囲まれた庭に顔を向けている。酒造場の中で、家族の暮らしの側の景色をつくってきた蔵である。

古橋酒造場旧衣装蔵の意匠

東西に棟を通した切妻造の桟瓦葺で、主屋の東南、貯蔵蔵の西に位置する。出入口は庭に面した北側に開き、その上に庇を掛け、さらに上部に窓を開ける。正面の構成を庭の側に集めた造りである。

壁は切石の基礎の上で、腰を海鼠壁、その上を漆喰で仕上げる。平らな瓦を貼り、目地を漆喰でかまぼこ形に盛り上げる海鼠壁は、格子状の白い線が目を引く仕上げで、5棟のなかでこの意匠を持つのは古橋酒造場旧衣装蔵だけである。足もとを丈夫にする実用と、庭から眺めたときの見映えとを兼ねている。

平成15年(2003年)の改修の内容は、公的な資料からは確かめられなかった。現在の使われ方も公表されていない。

古橋酒造場旧衣装蔵の見学

古橋酒造場旧衣装蔵は敷地の内側の庭に面して建ち、出入口のある北面も庭の側にあるため、本町通りや北側の通りから見ることは難しいとみられる。庭と蔵は公開されておらず、蔵元が受け付けている酒蔵見学の範囲に含まれるかも公表されていない。見学を申し込む際に尋ねるのがよい。行き方と申し込み方は、古橋酒造場のページにまとめてある。

Q&A

Q古橋酒造場旧衣装蔵はどのような建物ですか?
A大正10年(1921年)頃の土蔵造2階建の小さな蔵で、主屋と蔵に囲まれた庭に面して建っています。
Q古橋酒造場旧衣装蔵はいつ登録有形文化財になりましたか?
A平成22年(2010年)9月10日に「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録されました。登録番号は32-0136です。
Q古橋酒造場旧衣装蔵の見どころは?
A腰の海鼠壁と、庭に面した北側の出入口、その上の庇と窓です。文化庁は庭園を意識したデザインと評しています。
Q古橋酒造場旧衣装蔵の大きさは?
A桁行4.6メートル、梁間4.0メートル、建築面積は23平方メートルです。
Q古橋酒造場旧衣装蔵は見学できますか?
A庭とともに非公開で、通りからも見えにくい位置にあります。酒蔵見学に含まれるかは申し込み時に確認してください。

基本情報

名称古橋酒造場旧衣装蔵
所在地島根県鹿足郡津和野町後田字本町ロ196他
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成22年(2010年)登録
員数1棟
寸法桁行4.6m、梁間4.0m、建築面積23㎡
所有者古橋酒蔵株式会社(文化庁データベースの表記。蔵元の社名は古橋酒造株式会社)
公開状況非公開(敷地内の庭に面し、通りからは見えにくい)

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)古橋酒造場旧衣装蔵
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00008344
島根県 登録有形文化財(建造物)一覧
https://www.pref.shimane.lg.jp/life/bunka/bunkazai/shimane/tourokubunkazai2.html
古橋酒造(公式)酒蔵見学
https://uijin.net/?mode=f3

最終更新日: 2026.10.04