遠藤家住宅表門とは
遠藤家住宅表門は、鳥取県西伯郡大山町坊領486にある万延元年(1860年)建築の屋敷門で、平成15年(2003年)3月18日に国の登録有形文化財に登録された。読みは「えんどうけじゅうたくおもてもん」。
遠藤家住宅表門は屋敷の東辺のほぼ中央に構え、敷地の中央に建つ主屋の正面にあたる。木造で、屋根は切妻造の桟瓦葺。北隣には同じ年に建てられた離れ座敷が並ぶ。
小屋裏の棟札が決めた建築年
遠藤家住宅表門の建築年がはっきりしているのは、門の小屋組の内側に棟札が残っているからである。棟札は上棟のときに年月や施主などを書き記して打ち付ける板で、文化庁の解説はこの棟札を年代の根拠に挙げている。
隣の離れ座敷も棟札から遠藤家住宅表門と同時の建立と分かっている。幕末の万延元年(1860年)に、遠藤家は表の門と道沿いの離れを一度に整えたことになる。
4本の柱と潜戸・板壁の構成
遠藤家住宅表門は、棟の真下の通りに4本の柱を一列に立てる。中央の2本のあいだを門口とし、その両脇の間は潜戸と板壁で構成する。両端の柱には前後に控柱を添えて支える。
潜戸は、大きな扉を開けずに人が出入りするための小さな戸である。文化庁はこの形式を当地方に多く見られるものとしたうえで、遠藤家住宅表門の規模が旧家にふさわしいと評価している。
間口については資料の値がそろっていない。文化庁データベースの構造欄は3.6メートル、同じデータベースの解説文は3.9メートルとしている。
遠藤家住宅表門が登録された理由
遠藤家住宅表門の登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。地方によくある門の形式を踏まえながら、広い屋敷の正面にふさわしい大きさを備え、道からの屋敷の見え方を決めている点が評価された。
遠藤家住宅表門の見学
遠藤家住宅表門は東の道に面しており、道から外観を見ることができる。個人の住宅の門なので、中へ入ることはできない。門の正面に立つと4本の柱の並びと両脇の潜戸・板壁の構成がよく分かり、控柱は門の脇へ少し回ると確かめやすい。北に続く離れ座敷の格子窓と合わせて見ると、1860年に整えられた道沿いの構えがつかめる。
撮影の可否について公式の案内は見つからなかった(2026年9月確認)。門が開いていても奥を撮らず、住人の出入りの妨げにならないようにしたい。
Q&A
- 遠藤家住宅表門はいつ建てられましたか?
- 万延元年(1860年)です。門の小屋組に残る棟札から建築年が分かっています。
- 遠藤家住宅表門はどのような形の門ですか?
- 切妻造・桟瓦葺の木造の門で、棟の下に4本の柱を並べ、中央を門口、両脇を潜戸と板壁とし、両端の柱に控柱を添えています。
- 遠藤家住宅表門の間口はどのくらいですか?
- 文化庁データベースの構造欄では3.6メートル、解説文では3.9メートルとされており、資料の値が一致していません。
- 遠藤家住宅表門と離れ座敷は関係がありますか?
- 離れ座敷は表門の北に並んで建ち、棟札から表門と同じ1860年に建てられたことが分かっています。
- 遠藤家住宅表門は見学できますか?
- 東の道から外観を見ることはできますが、個人の住宅のため門の中へは入れません。
基本情報
| 名称 | 遠藤家住宅表門(えんどうけじゅうたくおもてもん) |
|---|---|
| 所在地 | 鳥取県西伯郡大山町坊領486 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 平成15年(2003年)登録 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 間口3.6m(文化庁DB構造欄。同解説文は3.9m) |
| 所有者 | 非公表 |
| 公開状況 | 非公開(東の道から外観のみ) |
参考文献
- 国指定文化財等データベース(文化庁)遠藤家住宅表門
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00003302
- 文化遺産オンライン 遠藤家住宅表門
- https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/168612
- 大山町 遠藤家住宅(主屋他4棟)
- https://www.daisen.jp/10/33/1/s148/u165/
- 大山町 町指定文化財 遠藤家住宅
- https://www.daisen.jp/10/33/1/w930/u165/
最終更新日: 2026.09.30