岡家住宅主屋とは

岡家住宅主屋は、和歌山県伊都郡九度山町入郷にある明治4年(1871年)の大型の農家住宅で、令和元年(2019年)9月10日に国の登録有形文化財(建造物)となった(文化庁)。読みは「おかけじゅうたくしゅおく」。

文化庁の記録では、木造平屋建、瓦葺で、建築面積は112平方メートル、平成7年(1995年)に改修を受けている。登録番号は30-0262である。

入母屋造つし2階の大屋根

岡家住宅主屋は、紀ノ川中流の南岸に広がる入郷の集落の最上部に、南を向いて建つ(文化庁)。屋敷の中央を占める建物で、門屋と同じ明治4年(1871年)に建てられた(和歌山県)。

外観の主役は屋根である。軒を高く上げた入母屋造の桟瓦葺で、屋根裏を低い2階に使うつし二階の形をとり、四周に下屋を廻す。さらに大棟の上に、本瓦葺の越屋根を一段載せている(文化庁)。

平面は、東に土間、西に部屋を田の字形に並べる。下手側の列の前面には式台を設け、客を迎える構えを整えている(文化庁)。和歌山県によれば、床の間廻りはトコと仏壇だけを設える古い形式である。

登録有形文化財としての価値

文化庁は、建ちの高い大屋根を据えた量感のある外観が集落の景観のなかで威容を見せる大型民家だとして、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録した。

和歌山県は、規模が大きく質の高い農家住宅と評価する。高野山の荘園の管理を担った家の住まいとして、式台を備えた格式のある構えをいまに残している。

見どころ

屋根の上の越屋根を見ておきたい。和歌山県によれば、煙出しのような形をしているが機能ははっきりせず、この越屋根がなくなると家運が傾くと伝えられている。

大屋根の下で四周を廻る下屋と、つし2階の低い軒の対比も、この主屋の量感をつくっている(文化庁)。

見学について

岡家住宅主屋は家族が住む建物で、内部公開についての公的な案内は確認できなかった。文化庁のデータベースと和歌山県の文化財サイトに、九度山町教育委員会が提供した外観写真が載っている。

Q&A

Q岡家住宅主屋はいつ建てられましたか?
A明治4年(1871年)です(文化庁)。平成7年(1995年)に改修されています。
Q岡家住宅主屋の大棟の上にある小さな屋根は何ですか?
A本瓦葺の越屋根です。和歌山県によれば機能ははっきりしませんが、これがなくなると家運が傾くと伝えられています。
Q岡家住宅主屋の間取りの特徴は?
A東に土間、西に部屋を田の字形に並べ、前面に式台を設けています(文化庁)。
Q岡家住宅主屋は見学できますか?
A個人の住まいで、内部公開の公的な案内は確認できませんでした。
Q岡家住宅主屋が登録有形文化財になったのはいつですか?
A令和元年(2019年)9月10日です(文化庁)。

基本情報

名称岡家住宅主屋(おかけじゅうたくしゅおく)
所在地和歌山県伊都郡九度山町大字入郷字西上ノ山288-1
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年令和元年(2019年)9月10日登録
員数1棟
寸法木造平屋建、瓦葺、建築面積112㎡
所有者個人(和歌山県による)
公開状況個人の住まい(公開の案内なし)

参考文献

岡家住宅主屋(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00012975
岡家住宅(わかやまの文化財/和歌山県教育庁文化遺産課)
https://wakayama-bunkazai.jp/bunkazai/bunkazai_879/

最終更新日: 2026.10.15