秋田県の登録有形文化財
秋田県 · 登録有形文化財
秋田県由利本荘市の吉沢神明社の参道に立つ文化7年(1810年)の石造の稲荷鳥居で、境内で登録された7件のうち最も古い。厚みのある台輪と幅の広い台形の額束、柱高さ3.4メートルに25センチの内転びが特徴である。
秋田県由利本荘市の吉沢神明社の本殿内に安置された明治16年(1883年)の宮殿である。寄棟に千鳥破風付きの切妻を重ねた特異な屋根、六郷亀甲の懸魚、棟札に残る大工・塗師・彫師の3人の職人の名が特徴となっている。
秋田県由利本荘市の吉沢神明社の境内に建つ明治中期の合殿で、金刀比羅神社と秋葉神社を合わせて祀っている。外観は簡素だが、内部は出組と蟇股で飾った一段高い内陣をもち、外陣天井に嘉永5年銘の龍の墨絵がある。
秋田県由利本荘市の吉沢神明社拝幣殿は、慶応3年(1867年)完成の拝殿に大正4年の幣殿を加えた社殿である。繋虹梁の上の力士像一対、彫師小川松四郎の彫物、本荘藩のお抱え絵師による天井画や大絵馬で知られる。
秋田県由利本荘市の吉沢神明社にある大正4年(1915年)建築の神明造の本殿。妻壁から離して立てた棟持柱と、隅を放射状に割り付けた切目縁が特徴で、境内7件のうち唯一「造形の規範となっているもの」として登録された。
秋田県由利本荘市の吉沢神明社にある明治41年(1908年)の神輿殿。切妻造妻入・鉄板葺の簡素な建物で、正面に桟唐戸4枚を建て込み、外壁は簓子下見板張とする。由利本荘市は近代の神輿殿の好例と評している。
秋田県由利本荘市の吉沢神明社の参道に立つ木造の両部鳥居。本柱の前後に袖柱を立てて支え、笠木の上には鉄板葺の屋根を載せる。年代は文化庁が昭和初期、由利本荘市の資料が天保13年(1842年)の建立と記している。
秋田県大仙市の鈴木酒造店上座敷は、主屋の北東隅に付く大正前期の座敷棟。12畳一室に床・棚・書院を設け、イチイや黒檀の銘木を用いる。深い庇と板縁・土縁、疎らな垂木の軽い軒が見どころ。2020年登録、見学の可否も紹介。
秋田県大仙市の鈴木酒造店北蔵は明治30年建築、桁行約13メートルの酒造蔵。名に反して敷地東辺の中央に建ち、中蔵との間の槽場で醸造の中心を担った。和小屋の大梁は1本の曲がり材を生かす。2020年登録、見学の条件も紹介。
秋田県大仙市の鈴木酒造店仕込蔵は昭和40年に完成した「昭和蔵」。桁行約22メートル、梁間約8メートルの土蔵で、貫を多く通す在来の軸組にキングポストトラスの洋小屋を載せる。7棟で最も新しい登録建物の見どころと見学条件を紹介。
秋田県大仙市の鈴木酒造店事務所兼主屋は明治中期の建築で、旧角館街道に妻を向け、正面の妻に梁を四段重ねる。西の通り土間に面したガラス戸の大開口は雪国の工夫。2020年登録の建物の見どころと、外観の見方・内部見学の条件を紹介。
秋田県大仙市の鈴木酒造店中蔵及び袖蔵は、大正前期の桁行24メートルの土蔵に、袖蔵と呼ぶ下屋を西へ張り出す酒蔵。後に加わった枯らし場や試験室が酒造りの変化を刻む。2020年登録の棟の見どころと見学の条件を紹介。
秋田県大仙市の鈴木酒造店文庫蔵は明治29年建築の土蔵。出入口や窓の鳥居型に黒漆喰を用い、絵様を鏝細工で仕上げる左官技術で登録された。内部は柱を密に立てる当地の手法。酒蔵見学で鈴木家の所蔵品とともに見学できる。
秋田県大仙市の鈴木酒造店前蔵は明治32年建築、桁行約19メートルの醸造用の土蔵。出入口や窓の鳥居型に黒漆喰を用い、扉の掛子塗は文化庁も見ごたえありとする。造形の規範として2020年に登録。見どころと見学の条件を紹介。
関田円型分水工は秋田県美郷町六郷東根にある昭和13年(1938年)の鉄筋コンクリート造の農業施設で、登録有形文化財。六郷扇状地の扇頂部にある直径12メートルの円型分水工で、内円筒の180個の孔から流す水を外円筒の仕切板で10の地域に分ける。
長谷寺(ちょうこくじ)大仏殿は秋田県由利本荘市赤田にある明治26年(1893年)の木造平屋建の堂で、登録有形文化財。高さ約8メートルの十一面観音立像を安置し、「赤田の大仏」として親しまれ、向拝周りを立体的な彫刻で飾る。
鶴の湯温泉本陣は秋田県仙北市の乳頭温泉郷、鶴の湯温泉にある明治時代前期の茅葺の建物で、登録有形文化財。東西43メートルの寄棟造で、11畳の客室5室を並べ、竪板張りの外壁と手斧仕上げの梁に風趣に富む湯治場の雰囲気を伝える。
天使館(旧聖園マリア園)は秋田県鹿角郡小坂町にある昭和7年(1932年)の木造平屋建の建物で、登録有形文化財。小坂鉱山の従業員のための幼児教育施設で、ドイツ下見の外壁や玄関ポーチのペディメントなど平明な洋風意匠で飾る。
東北聖書バプテスト十文字教会は秋田県横手市十文字町にある昭和24年(1949年)の木造平屋建の教会堂で、登録有形文化財。切妻造・妻入の大屋根の正面に鐘塔を載せ、内部は柱のない礼拝空間で、市街のランドマークとなっている。
戸田家住宅は秋田県横手市黒川にある大正5年(1916年)ごろの大型農家の主屋で、登録有形文化財。正面にむくり破風の玄関と切妻破風の土間玄関を並べ、西側の座敷に縁側をめぐらせる。主屋の四周に下屋を回した整った外観の好例である。