全国の登録有形文化財
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萩原家住宅(旧大木家住宅)翁姿庵茶室は、山梨県甲府市湯村に建つ江戸末期の茅葺の茶室。二畳台目向板の茶席と水屋を火灯口でつなぎ、煤竹の廻縁やキリ板の天井など材料を吟味する。令和7年に国の登録有形文化財となった。
平瀬浄水場旧片山隧道上口は、浄水を甲府の市街地へ送る片山隧道の上手側に大正2年に築かれた石造の坑口。幅4.6m、高さ3.4mで開口部に鉄扉が付き、羽黒町の下口と同形式で一回り小さい。平成10年に国の登録有形文化財となった。
平瀬浄水場旧片山隧道下口は、浄水を甲府の市街地へ送る片山隧道の下流側に大正2年に竣工した石造の坑口。鉄扉付きのアーチの上に「片山隧道」の銘板を掲げ、内部には岩盤を穿った坑口に鉄管が通る。平成10年に国の登録有形文化財となった。
平瀬浄水場旧取水口門部は、荒川からの導水路が浄水場構内に出る出口に大正2年に築かれた幅14.4m、高さ11.0mの石造ポータル。6件で唯一「造形の規範」として登録され、開口部の上に四文字の銘板を掲げる。平成10年登録。
平瀬浄水場旧濾過池整水井は、大正2年に建てられた鉄筋コンクリート造の円形の上屋。内部の制水弁で濾過池の流量と濾過速度を調節した。ペディメント付きの入口に題字「尽不流々混」を掲げ、平成9年に国の登録有形文化財となった。
平瀬浄水場第2隧道上口は、荒川の水を浄水場へ導いた隧道の入口に大正2年に築かれた石造の門。幅4.3m、江戸切風の花崗石に「挙鍾為雲」の扁額を掲げ、出口の旧取水口門部と対をなす。平成11年に国の登録有形文化財となった。
平瀬水源旧事務所(水交庵)は、平瀬浄水場の事務所として昭和10年に建てられた木造平屋建、瓦葺の建物。正面の2連アーチの玄関ポーチが特徴で、戦後の米軍軍政官の宿舎時代の壁画が残る。現在は水道資料館「水交庵」として使われている。
身延山久遠寺莚師堂は中心伽藍の北側上方に東面して建つ明治9年の小堂。入母屋造妻入で内部を前後に分け、奥の内陣に石造五輪塔をまつる。軸部は絵様肘木で桁を受ける簡素なつくりで、装飾は向拝の扇と天女の蟇股に集められている。
身延山久遠寺奥之院思親閣鐘堂は標高1,153メートルの身延山頂、奥之院思親閣に建つ昭和10年の鐘堂。方1間の入母屋造瓦棒銅板葺で、内転びの丸柱4本を虹梁形内法貫と頭貫で固め、出組詰組で深い軒を支える。
身延山久遠寺甘露門及び門番所は本坊域の南面に建つ明治元年の門で、昭和16年に移築された。甘露門は切妻造本瓦葺の高麗門で、本柱上の大斗実肘木が棟木を直接受ける。背面東側に入母屋造の門番所が接続し、風格ある表構えをつくる。
身延山久遠寺旧書院は大客殿の東北方に建つ明治9年の書院。東西棟の入母屋造本瓦葺で正側面に下屋を付ける。内部は上段の間と座敷3室を一列に並べ、二段の長押で高くした天井や透彫の欄間彫刻が、重厚な外観と対比的な意匠をつくる。
身延山久遠寺御真骨堂は仏殿の西の傾斜地に建つ明治14年の八角円堂。漆喰塗りの土蔵造で東西に唐破風付窓を開け、日蓮聖人の御真骨を奉安する。内陣には金色の宝塔を安置し、天女を彫った海老虹梁や金箔・極彩色が堂内を荘厳する。
身延山久遠寺御真骨堂拝殿は本坊域中央の高台に南面する明治14年の拝殿。祖師堂と同じ宗祖600年遠忌の再建で、桁行3間梁間4間の入母屋造平入に軒唐破風の向拝を付け、尾垂木付二手先組物と二軒扇垂木の深い軒を備える。
身延山久遠寺三昧堂は西谷の高台に南面する文政5年の堂で、昭和16年に現在地へ移築された。入母屋造妻入に向唐破風の向拝を付け、側廻りに尾垂木付三手先の詰組を並べ、向拝を緻密な彫刻で飾り、内部を二重折上格天井とする。
身延山久遠寺三門は本坊域への参道口に南面する明治40年の二階二重門。五間三戸で、上層に尾垂木付三手先と扇垂木を用いる禅宗様の構え。三解脱をあらわす門とされ、第79世日慈上人筆の「身延山」の扁額を掲げる。くぐった先から菩提梯が始まる。
身延山久遠寺時鐘楼は本坊域の入口に建つ昭和27年の鐘楼で、平成25年に改修された。方一間の袴腰付で、擬宝珠高欄付の縁を三手先腰組で受け、組物の間を十二支の彫刻で飾る。粽付円柱に出組詰組を載せた、たちの高い姿である。
身延山久遠寺思親閣仁王門は標高1,153メートルの身延山頂、奥之院思親閣に建つ昭和10年の三間一戸八脚門。切妻造瓦棒銅板葺で、両端の間の後方に壇を設けて仁王像を安置し、出組に蟇股と支輪、妻に二重虹梁を飾る。
身延山久遠寺常唱殿は西谷の祖廟域の入口に南面して建つ昭和33年の殿堂。入母屋造檜皮葺で向唐破風の式台玄関を構え、45畳の広間は祖廟塔に正対する西面を全面ガラス窓とする。祖廟域を守る御廟法務所の事務所が置かれる。
身延山久遠寺新書院は大客殿東側の人工地盤上に建つ昭和6年の書院。東西棟の入母屋造桟瓦葺で、妻飾は木連格子、側廻りは舟肘木とする。内部は24畳間を3室並べて四周に畳縁と縁を廻し、東西の室に座敷飾を備え、各室に高い格天井を張る。
身延山久遠寺水行堂は西谷の三昧堂の南西に建つ昭和27年の堂で、苦修練行の一つである水行の場。桁行5.7メートルの切妻造桟瓦葺の吹放ちで水盤を据え、几帳面取の角柱や出組の詰組、軒支輪など丁寧なつくりを見せる。