鈴善米炭蔵とは

鈴善米炭蔵は、福島県会津若松市中央一丁目141にある会津漆器の問屋鈴善の屋敷の南東隅に建つ、大正11年(1922年)の土蔵造2階建の元米炭貯蔵庫で、令和3年(2021年)に国の登録有形文化財に登録された。読みは「すずぜんこめすみぐら」。

鈴善米炭蔵は南北に棟を通す切妻造の桟瓦葺で、建築面積は40平方メートル。登録有形文化財となった鈴善の7棟のなかでもっとも小さい。所在地もほかの6棟の「中央一丁目138他」とは別の141番で、敷地の外側へ広がった部分に建っている。

米と炭を蓄えた蔵

鈴善米炭蔵は、もとは米と炭の貯蔵庫だった。米は食の基本であり、炭は煮炊きや暖をとるための燃料である。問屋の商品を納める蔵とは別に、暮らしと商いを支える蓄えのための蔵が1棟、屋敷の隅に用意されていた。

出入口は北の妻面に1か所開き、戸前を備える。壁は漆喰で軒下の鉢巻まで塗り込めている。

2階を2室に分けた小さな蔵

内部は1階を一室、2階を二室に区画する。登録された鈴善の蔵のうち、2階を2室に分けていると記されるのは鈴善米炭蔵だけである。小屋組は西洋式のトラスで、同じ敷地の貯蔵蔵、荷造り蔵と同じ架構をとる。

文化庁の解説は、鈴善米炭蔵を屋敷構えの拡張部を構成する建物とし、昭和前期に家業が盛んだったことを示すものと位置づけている。建築年の大正11年(1922年)と、拡張の時期とされる昭和前期とのあいだにどのような経緯があったのかは、公開資料からは分からない。

鈴善米炭蔵の見学

鈴善米炭蔵は敷地の南東隅にあり、通りからは見えない。戸前のある北の妻面は、屋敷の内側を向いている。

敷地は会津塗伝承館 鈴善として公開されているが、公式サイトは施設名で案内しており、鈴善米炭蔵がどの施設にあたるか、内部を見られるかは示されていない(2026年10月確認)。入館の条件と行き方は鈴善のページにまとめてある。

Q&A

Q鈴善米炭蔵はいつ建てられましたか?
A大正11年(1922年)の建築です。令和3年(2021年)に登録有形文化財に登録されました。
Q鈴善米炭蔵は何のための蔵でしたか?
A米と炭を蓄える貯蔵庫でした。商品の蔵とは別に、暮らしと商いを支える蓄えを納めていました。
Q鈴善米炭蔵の内部はどうなっていますか?
A1階は一室、2階は二室に区画されています。小屋組は西洋式のトラスです。
Q鈴善米炭蔵の所在地がほかの棟と違うのはなぜですか?
A鈴善米炭蔵は敷地の南東隅、屋敷が広がった部分に建ち、地番が141番になっています。文化庁の解説は屋敷構えの拡張部としています。
Q鈴善米炭蔵は見学できますか?
A通りからは見えません。敷地は会津塗伝承館 鈴善として公開されていますが、この蔵の内部を見学できるかは公式サイトでは示されていません。

基本情報

名称鈴善米炭蔵
所在地福島県会津若松市中央1丁目141
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年令和3年(2021年)登録
員数1棟
寸法建築面積40㎡
所有者記載なし(文化庁データベースの所有者欄は空欄)
公開状況道路からは見えない。敷地は会津塗伝承館 鈴善として公開(この棟の公開は未確認)

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)鈴善米炭蔵
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00013927
文化遺産オンライン 鈴善米炭蔵
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/520277
会津塗伝承館 鈴善 施設のご紹介
https://suzuzen.com/facility/

最終更新日: 2026.10.02