大藤家住宅土蔵とは

大藤家住宅土蔵(おおとうけじゅうたくどぞう)は、広島県東広島市高屋町白市にある江戸末期(1830年から1868年)の家財蔵で、令和7年(2025年)3月13日に登録有形文化財となった。土蔵造の2階建で、瓦葺、建築面積は20平方メートルある。

敷地の西の端に建ち、南側の路地に面している。大藤家住宅の4棟のうちで最も古く、昭和初期に建った主屋・離座敷・釜場より60年以上前の建物である。

敷地の西側の景観をつくる蔵

大藤家住宅土蔵は登録番号34-0320、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録有形文化財に登録された。文化庁の解説は、窓が少なく重厚な外観が、敷地の西方の歴史的な景観を形づくっているとする。

大藤家住宅では、表通りに面した東側の顔を昭和初期の主屋がつくり、西側の路地の景色をこの江戸末期の蔵が受け持っている。屋敷の東と西で、年代の違う2つの建物がそれぞれの通りに向き合う形である。

軒まで塗り込めた白壁と二重梁の和小屋

屋根は切妻造・妻入の桟瓦葺とする。外壁は漆喰で仕上げ、軒の部分まで塗り込めてある。戸口は東面に開き、土戸を建てる。窓が少ないので、壁の白い面が大きく残る。

内部は1階・2階とも板敷で、内壁は中塗りで仕上げている。2階の上部には、二重梁を組んだ和小屋が現しになっている。文化庁のデータベースには、この2階の小屋組の写真が収められている。

東広島市によると、柱や梁は全体に細めで、釘には角釘が使われている。

大藤家住宅土蔵の見学

大藤家住宅土蔵は南側の路地に面しているので、外観は路地から見られる。軒まで漆喰で塗り込めた壁と、窓の少ない重たげな姿は、路地に立つとよく分かる。

内部はふだん公開されていない。2階の小屋組を見られるかどうかは、地域の催しで公開される際の主催者の案内による。

Q&A

Q大藤家住宅土蔵はいつ建てられましたか?
A文化庁のデータベースでは江戸末期(1830年から1868年)の建築とされています。大藤家住宅の4棟のうち最も古い建物です。
Q大藤家住宅土蔵はなぜ登録有形文化財になったのですか?
A令和7年(2025年)3月13日に「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録されました。窓の少ない重厚な外観が、敷地の西側の歴史的な景観をつくっている点が評価されています。
Q大藤家住宅土蔵は何に使われた蔵ですか?
A家財を納めるための家財蔵です。
Q大藤家住宅土蔵の構造の特徴は何ですか?
A切妻造・妻入の桟瓦葺の2階建で、外壁は軒まで漆喰で塗り込めています。東面の戸口には土戸を建て、2階の上部に二重梁の和小屋を現しています。
Q大藤家住宅土蔵はどこから見られますか?
A敷地の南側の路地に面しているため、外観は路地から見られます。内部はふだん非公開です。

基本情報

名称大藤家住宅土蔵(おおとうけじゅうたくどぞう)
所在地広島県東広島市高屋町白市1055
指定区分登録有形文化財(建造物)、登録番号34-0320
指定年令和7年(2025年)3月13日登録
員数1棟
寸法土蔵造2階建、瓦葺、建築面積20平方メートル
所有者合同会社アンティーク不動産
公開状況通常非公開(外観は南側の路地から見られる)

参考文献

国指定文化財等データベース 大藤家住宅土蔵(文化庁)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00015381
登録有形文化財 大藤家住宅主屋、他3件(東広島市)
https://www.city.higashihiroshima.lg.jp/soshiki/kyoikuiinkaishogaigakushu/3/11/bunkazai/town/takaya/42990.html
高屋町白市の町家2か所が国の有形文化財に登録されました(東広島市)
https://www.city.higashihiroshima.lg.jp/soshiki/kyoikuiinkaishogaigakushu/3/16/1/41583.html

最終更新日: 2026.09.27