旧国鉄士幌線第三音更川橋梁とは

旧国鉄士幌線第三音更川橋梁は、北海道河東郡上士幌町にある昭和11年(1936年)のコンクリート造アーチ橋で、平成11年(1999年)8月23日に国の登録有形文化財(建造物)となった(文化庁)。読みは「きゅうこくてつしほろせんだいさんおとふけがわきょうりょう」。

文化庁の記録では、コンクリート造のアーチ橋で、全長は71メートルである。登録番号は01-0011である。

4つのアーチの構成

旧国鉄士幌線第三音更川橋梁は、音更川を渡る全長71メートルの4連アーチ橋である。文化庁の記録では、10メートルのアーチ2連、32メートルのアーチ1連、10メートルのアーチ1連からなり、川を渡る32メートルのアーチだけを鉄筋コンクリート(RC)造としている。

土木学会北海道支部の資料は、設計者を辻口浅吉、施工を栗原組とし、建設時にはRCアーチ橋として最大の支間長をもっていたと記す。完成は昭和11年(1936年)で、文化庁の年代と一致する。

登録有形文化財としての価値

文化庁は第三音更川橋梁を「ひがし大雪鉄道アーチ橋群」のひとつとし、戦前期の北海道における鉄道コンクリートアーチ橋として最大の径間をもつ橋梁として知られると記す。登録の基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。

上士幌町の年表によれば、平成21年(2009年)10月に第三音更川橋りょうの保全・活用事業が始まっており、町が引き取った橋梁群のなかでも重点的に手が入れられてきた橋である。

見どころ

見どころは、両側の小さなアーチに挟まれて大きく開く中央の32メートルのアーチである。左右の10メートルのアーチと見比べると、川を一気に越えるために径間を広げたことがよく分かる。

ニッポン旅マガジンによれば、国道273号の泉翠橋の歩道から下流側に橋梁全体を眺められ、元小屋ダムの湖面に橋の影が映る。

見学について

ニッポン旅マガジンによれば、泉翠橋の西詰、層雲峡方面の路側に駐車帯があり、東詰は覆道のため駐車できない。橋の上は歩くことができない(北海道ファンマガジン)。

Q&A

Q旧国鉄士幌線第三音更川橋梁はいつ造られましたか?
A昭和11年(1936年)です(文化庁)。
Q旧国鉄士幌線第三音更川橋梁の長さとアーチの構成は?
A全長71メートルで、10メートル、10メートル、32メートル、10メートルの4連アーチです(文化庁)。
Q旧国鉄士幌線第三音更川橋梁はなぜ評価されていますか?
A戦前期の北海道の鉄道コンクリートアーチ橋として最大の径間をもつためです(文化庁)。
Q旧国鉄士幌線第三音更川橋梁はどこから見られますか?
A国道273号の泉翠橋の歩道から下流側に眺められます(ニッポン旅マガジン)。
Q旧国鉄士幌線第三音更川橋梁が登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成11年(1999年)8月23日です(文化庁)。

基本情報

名称旧国鉄士幌線第三音更川橋梁(きゅうこくてつしほろせんだいさんおとふけがわきょうりょう)
所在地北海道河東郡上士幌町字黒石平51-1、52
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成11年(1999年)8月23日登録
員数1基
寸法コンクリート造アーチ橋、全長71m
所有者上士幌町
公開状況国道273号泉翠橋から外観を眺められる(橋上は立入不可)

参考文献

旧国鉄士幌線第三音更川橋梁(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00001211
旧国鉄士幌線 第三音更川橋梁(土木学会北海道支部 北海道の土木遺産)
https://www.jsce.or.jp/branch/hokkaido/_contents/isan/pdf/n00024.pdf
第三音更川橋梁(ニッポン旅マガジン)
https://tabi-mag.jp/ho1153/
旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群を巡る(北海道ファンマガジン)
https://hokkaidofan.com/kamishihorobridges/
旧国鉄士幌線と鉄道遺産(上士幌町の歩み)
https://www.kamishihoro.jp/history/00000024

最終更新日: 2026.10.19