米を蒸す場所

仕込蔵の東側に、釜と蒸し道具を据えた釜場が建つ。桁行18メートル、梁間15メートルほどの平屋建の土蔵で、瓦葺、建築面積は約269平方メートル。

小屋組は和小屋、屋根は入母屋造とし、棟の南寄りに越屋根を上げて蒸気を逃がす。

登録の理由

平成17年(2005年)11月、国土の歴史的景観に寄与する建造物として登録された(登録番号08-0199)。隣の仕込蔵と一対の初期蔵として読み取れる。平側の外装は押縁下見板張、妻壁と内壁は漆喰の塗込めとする。

仕込蔵と同じく、安政元年(1854年)の創業から間もなく整えられたと伝わる。

屋根を読む

越屋根は、その下で何が行われたかを示す手がかりになる。ここでは甑(こしき)で米を蒸し、立ちのぼる蒸気を小さな越屋根が外へ抜いた。庭先からも見える実用の工夫である。

外に立てば、蒸気抜きの屋根と下見板の壁から、戸を開ける前に建物の役目が読み取れる。

よくある質問

Q釜場は何に使われましたか。
A釜と蒸し道具を据え、仕込みの前に酒米を蒸した施設です。
Q越屋根は何のためですか。
A甑から立ちのぼる蒸気を建物の外へ抜くための、棟上の小さな越屋根です。
Qいつ建てられましたか。
A明治初期で、安政元年(1854年)の創業から間もなくと伝わります。
Q大きさはどのくらいですか。
A桁行18メートル、梁間15メートルほどの平屋建の土蔵で、約269平方メートルです。
Q見学できますか。
A蔵元への事前問い合わせで見学できます。釜場は仕込蔵のすぐ東に建ちます。

基本情報

名称府中誉釜場(ふちゅうほまれかまば)
指定区分登録有形文化財(建造物)
登録番号08-0199
登録年月日平成17年(2005年)11月10日(告示12月5日)
時代・年代明治初期
構造及び形式土蔵造平屋建、瓦葺
建築面積約269平方メートル
員数1棟
所有者府中誉株式会社
所在地茨城県石岡市国府5-9-32
公開状況稼働中の酒蔵。見学は事前問い合わせ

参考文献

Agency for Cultural Affairs, National Database of Designated Cultural Properties
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00004911
Fuchu Homare Co., Ltd. (official site)
https://www.huchuhomare.com/

最終更新日: 2026.06.25