米を舂く精米の建物

敷地中央の東端に、米舂き(精米)のための舂屋が建つ。桁行18メートル、梁間7.3メートルほどの平屋建の土蔵で、寄棟造、桟瓦葺、建築面積は約132平方メートル。

外装は漆喰塗とし、腰を押縁下見板張とする。妻側と西面に大小の窓を配し、軒裏には鉢巻を廻す。

登録の理由

平成17年(2005年)11月、国土の歴史的景観に寄与する建造物として登録された(登録番号08-0200)。仕上げは簡素だが、仕事の要となる建物である。仕込みに先立ち、酒米は心白に向けて磨かれる。

見た目は控えめながら、酒造製造工場の重要な施設として登録台帳に記される。

精米が酒を左右する

酒米は深く磨かれる。蔵が復活させた渡船は、米の中心に現れる白い心白がきれいな線状に出るため、高い精白にも十分耐える。その下ごしらえを担ったのが舂屋である。

小さな建物ながら、「渡舟」の名を茨城の外まで運んだ味わいの土台が、ここで整えられた。

よくある質問

Q舂屋は何に使われましたか。
A仕込みの前に米を舂いて精米するための建物です。
Q大きさはどのくらいですか。
A桁行18メートル、梁間7.3メートルほどの平屋建の土蔵で、約132平方メートルです。
Qいつ建てられましたか。
A明治中期の建築です。
Q精米はなぜ大切なのですか。
A米を心白に向けて磨くと外側のタンパク質や脂質が取り除かれ、酒の澄んだ味わいにつながるためです。
Q見学で見られますか。
A蔵元への事前問い合わせで見学できます。舂屋は敷地中央の東端に建ちます。

基本情報

名称府中誉舂屋(ふちゅうほまれつきや)
指定区分登録有形文化財(建造物)
登録番号08-0200
登録年月日平成17年(2005年)11月10日(告示12月5日)
時代・年代明治中期
構造及び形式土蔵造平屋建、瓦葺
建築面積約132平方メートル
員数1棟
所有者府中誉株式会社
所在地茨城県石岡市国府5-9-32
公開状況稼働中の酒蔵。見学は事前問い合わせ

参考文献

Agency for Cultural Affairs, National Database of Designated Cultural Properties
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00004912
Fuchu Homare Co., Ltd. (official site)
https://www.huchuhomare.com/

最終更新日: 2026.06.25