大火のあとに建った米蔵

主屋の東南方に、酒米を納める穀蔵が南北棟で建つ。周囲の土蔵とは異なり、これは木骨コンクリート造の2階建である。桁行8間、梁間4間ほどの規模で、切妻造、桟瓦葺、建築面積は約141平方メートル。

西面には全面にわたって8尺幅の下屋庇を差し掛ける。

登録の理由

平成16年(2004年)7月、再現することが容易でないものとして登録された(登録番号08-0139)。外部は人造石洗い出し仕上げとし、石目地を切って石積みのように見せる。

昭和4年(1929年)の大火のあとに採られた構法を示すものとして、台帳に貴重と記される。

古い屋敷に入った新しい素材

大火は地元の造り手を、より火に強い構法へと向かわせた。穀蔵は、木と土で建てられた屋敷のなかに、その転換を映す一棟である。古い土蔵に囲まれて建つ洗い出しの壁面は、コンクリートが蔵に入った時期を示す。

酒米を乾いた状態で安全に納めるために建てられ、敷地の古い建物群のなかでは最も新しい一棟として読み取れる。

よくある質問

Q穀蔵は何でできていますか。
A木骨コンクリート造の2階建で、建築面積は約141平方メートル、外部は人造石洗い出し仕上げです。
Qなぜ登録されたのですか。
A再現が容易でないものとして、また昭和4年の大火後の構法を示すものとして登録されました。
Q何に使われましたか。
A蔵の酒米を納める米蔵として使われました。
Qほかの蔵とどう違いますか。
A他は土蔵造ですが、穀蔵は木骨コンクリート造で、人造石洗い出しの壁面をもちます。
Qいつ建てられましたか。
A昭和初期、昭和4年(1929年)の大火のあとに建てられました。

基本情報

名称府中誉穀蔵(ふちゅうほまれこくぐら)
指定区分登録有形文化財(建造物)
登録番号08-0139
登録年月日平成16年(2004年)7月23日(告示8月17日)
時代・年代昭和初期
構造及び形式木骨コンクリート造2階建、瓦葺
建築面積約141平方メートル
員数1棟
所有者府中誉株式会社
所在地茨城県石岡市国府5-9-32
公開状況稼働中の酒蔵。見学は事前問い合わせ

参考文献

Agency for Cultural Affairs, National Database of Designated Cultural Properties
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00004206
Fuchu Homare Co., Ltd. (official site)
https://www.huchuhomare.com/

最終更新日: 2026.06.25