佐藤家住宅小蔵とは

佐藤家住宅小蔵は、岩手県一関市千厩町の横屋酒造・佐藤家住宅にある明治35年(1902年)建築の土蔵造2階建の小さな蔵で、平成15年(2003年)に国の登録有形文化財に登録された。

敷地の西の隅に建つ。建築面積は17平方メートルと、佐藤家住宅の蔵のなかではいちばん小さい。正面は屋敷の中庭の側にあり、背面は敷地の外の道路に面している。佐藤家住宅として登録された11件のうち、明治期の年代をもつのは主屋と小蔵の2件だけである。

登録の理由と価値

登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」。文化庁の解説は、屋敷のなかの収蔵のための蔵でありながら、石塀と一体になって街路の景観をつくっていることを評価している。登録番号は03-0040。

正門から通りに沿って北へ延びる石塀は、この小蔵のところまで続いている。塀の終わりに蔵の背面が立ち上がる形で、道を歩く人から見ると、低い石塀と白い蔵が一続きの屋敷構えに見える。

見どころ:庭側と道路側で違う腰の仕上げ

外壁は漆喰塗だが、腰まわりの仕上げが面によって違う。中庭に向く3面は、小石の粒を浮かせた洗い出し仕上げ。道路に向く1面だけは、平瓦を並べて目地を漆喰で盛り上げた海鼠壁にしている。

通りに面する側を海鼠壁にしたのは、外から見られる面を丈夫で見栄えのよい仕上げにしたためと考えられる。1棟の小さな蔵で、内向きの顔と外向きの顔を使い分けている点が、佐藤家住宅小蔵のいちばんの見どころだ。

見学方法

佐藤家住宅小蔵の道路側の面は、敷地の外の通りから見ることができる。海鼠壁を見るならこちら側がよい。中庭側の洗い出しの面は、千厩酒のくら交流施設の開館日に敷地内から無料で見られる。内部を公開するという案内は運営者のサイトに見当たらない。敷地への行き方と開館日・開館時間は、横屋酒造・佐藤家住宅のページにまとめてある。

Q&A

Q佐藤家住宅小蔵はいつ建てられましたか?
A明治35年(1902年)の建築です。平成15年(2003年)1月31日に国の登録有形文化財に登録されました。
Q佐藤家住宅小蔵の海鼠壁はどこから見られますか?
A海鼠壁は道路に面した背面にあり、敷地の外の通りから見ることができます。
Q佐藤家住宅小蔵はなぜ景観の面で評価されているのですか?
A屋敷の収蔵施設でありながら、正門から続く石塀と一体になって道路沿いの景観をつくっているためです。
Q佐藤家住宅小蔵の大きさは?
A土蔵造2階建で、建築面積は17平方メートルです。佐藤家住宅の蔵のなかでもっとも小さい蔵です。
Q佐藤家住宅小蔵の中は見学できますか?
A内部を公開するという案内はありません。外観は通りから、また開館日には敷地内から無料で見られます。

基本情報

名称佐藤家住宅小蔵(さとうけじゅうたくこぐら)
所在地岩手県一関市千厩町千厩字北方134
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成15年(2003年)1月31日登録
員数1棟
寸法土蔵造2階建、瓦葺、建築面積17平方メートル
所有者一関市
公開状況道路側の外観は通りから、中庭側は開館日に敷地内から無料で見学可。内部は常時公開ではない

参考文献

佐藤家住宅小蔵|国指定文化財等データベース(文化庁)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00003029
千厩酒のくら交流施設(千厩まちづくり株式会社)
https://sakenokura.com/wp/kura/

最終更新日: 2026.09.26