佐藤家住宅正門及び石塀とは

佐藤家住宅正門及び石塀は、岩手県一関市千厩町の横屋酒造・佐藤家住宅にある大正末期築造の石造の門と塀で、平成15年(2003年)に国の登録有形文化財に登録された。

屋敷の南の隅に正門を構え、そこから通りに沿って北へ石塀が延び、小蔵のところまで達する。正門の間口は3.5メートル、塀の延長は45メートル。正門は花崗岩の本柱2本と、潜戸のための控柱1本で組み立てられている。扉は後に替えられている。

登録の理由と価値

登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」。文化庁の解説は、道路沿いに重厚な屋敷構えをかたちづくっている点を評価している。登録番号は03-0041。

通りを歩く人にとって、佐藤家住宅の姿はまずこの石の門と塀である。45メートルにわたって続く石の壁が、背後の主屋や蔵を外から区切り、町なかに酒造家の屋敷があることを示している。

見どころ:3層に積み分けた石塀

石塀は上下で石も仕上げも違う。下部は花崗岩で、石の縁を細く削り出して面を整える江戸切の仕上げ。上部は凝灰岩で、細かな突起が並ぶビシャンという槌で表面を叩き、ざらりとした均一な肌にしている。いちばん上には笠石を載せる。

硬い花崗岩で足もとを固め、加工しやすい凝灰岩を上に積む構成は、同じ敷地の庭門及び石塀にも共通する。塀に沿って歩き、腰の高さで江戸切の縁の線とビシャン叩きの肌の境目を見比べると、石工の仕事の違いが手に取るように分かる。

正門では、太い本柱2本の脇に控柱が立ち、ここに潜戸が付く。大きな扉を開けずに人が出入りするための小さな戸口である。

見学方法

佐藤家住宅正門及び石塀は通りに面しているので、敷地の外から見ることができる。千厩酒のくら交流施設の開館日には正門をくぐって敷地に入れる。塀の全長を見通すなら、正門の前から北の小蔵の方向を望むとよい。敷地への行き方と開館日・開館時間は、横屋酒造・佐藤家住宅のページにまとめてある。

Q&A

Q佐藤家住宅正門及び石塀はいつ造られましたか?
A大正末期の築造です。平成15年(2003年)1月31日に国の登録有形文化財に登録されました。
Q佐藤家住宅正門及び石塀の大きさは?
A正門の間口は3.5メートル、石塀の延長は45メートルです。
Q佐藤家住宅正門及び石塀にはどんな石が使われていますか?
A正門の柱は花崗岩です。石塀は下部が花崗岩の江戸切、上部が凝灰岩のビシャン叩きで、上に笠石を載せています。
Q佐藤家住宅正門及び石塀は外から見られますか?
A通りに面しているので、敷地の外から見られます。開館日には正門から敷地に入れます。
Q佐藤家住宅正門及び石塀はなぜ登録されたのですか?
A道路沿いに重厚な屋敷構えをつくり、歴史的な街並みの景観に寄与していることが評価されました。

基本情報

名称佐藤家住宅正門及び石塀(さとうけじゅうたくせいもんおよびいしべい)
所在地岩手県一関市千厩町千厩字北方134
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成15年(2003年)1月31日登録
員数1棟
寸法石造、正門の間口3.5メートル、塀の延長45メートル
所有者一関市
公開状況通りから常時見学可。開館日は正門から敷地に入れる

参考文献

佐藤家住宅正門及び石塀|国指定文化財等データベース(文化庁)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00003030
千厩酒のくら交流施設(千厩まちづくり株式会社)
https://sakenokura.com/wp/kura/

最終更新日: 2026.09.26