佐藤家住宅浴室手洗場とは

佐藤家住宅浴室手洗場は、岩手県一関市千厩町の横屋酒造・佐藤家住宅にある大正末期建築の木造平屋建の浴室と手洗場の建物で、平成15年(2003年)に国の登録有形文化財に登録された。

主屋の北方にあり、味噌蔵の北西の隅に接して建つ。建築面積は17平方メートル。屋根は中央を切妻造とし、その四周に庇を廻して、鉄板で葺いている。中央の通路を境に、片側が浴室、もう片側が手洗場に分かれる。

登録の理由と価値

登録基準は「造形の規範となっているもの」。文化庁の解説は、数寄屋風の意匠でまとめた小さな建物でありながら、大きな邸宅の生活環境の一端を示す存在であることを評価している。登録番号は03-0039。

住まいの記録として残るのは、座敷や玄関のような表向きの空間であることが多い。佐藤家住宅浴室手洗場は、湯を使い、身支度を整える日々の場が、主屋とは別の棟として整えられていたことを伝えている。

見どころ:切妻に庇を廻した屋根

外から見てまず分かるのは屋根の形だ。中央に小さな切妻の屋根が載り、その周りを低い庇がぐるりと取り巻く。17平方メートルほどの建物に二重の屋根の線が重なるので、小さくても軽やかな姿に見える。

数寄屋風と評される意匠は、こうした屋根の軽さや控えめな構えに表れている。隣の味噌蔵の重い土蔵の壁と並べて見ると、同じ時期の建物でも用途によってつくりを変えていることがよく分かる。

見学方法

千厩酒のくら交流施設の開館日には、敷地内から佐藤家住宅浴室手洗場の外観を無料で見学できる。内部を公開するという案内は運営者のサイトに見当たらない。建物は主屋の北、味噌蔵の角にあるので、味噌蔵とあわせて外から眺めるとよい。敷地への行き方と開館日・開館時間は、横屋酒造・佐藤家住宅のページにまとめてある。

Q&A

Q佐藤家住宅浴室手洗場はいつ建てられましたか?
A大正末期の建築です。平成15年(2003年)1月31日に国の登録有形文化財に登録されました。
Q佐藤家住宅浴室手洗場はどんな間取りですか?
A中央の通路を境に、浴室と手洗場の2つに分かれています。建築面積は17平方メートルです。
Q佐藤家住宅浴室手洗場の屋根の特徴は?
A中央を切妻造とし、四周に庇を廻した鉄板葺の屋根です。
Q佐藤家住宅浴室手洗場はなぜ登録されたのですか?
A数寄屋風の意匠でまとめた小さな建物で、大きな邸宅の生活環境の一端を示すことが評価されました。
Q佐藤家住宅浴室手洗場の中は見学できますか?
A内部を公開するという案内はありません。千厩酒のくら交流施設の開館日に、敷地内から外観を無料で見学できます。

基本情報

名称佐藤家住宅浴室手洗場(さとうけじゅうたくよくしつてあらいば)
所在地岩手県一関市千厩町千厩字北方134
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成15年(2003年)1月31日登録
員数1棟
寸法木造平屋建、鉄板葺、建築面積17平方メートル
所有者一関市
公開状況開館日に敷地内から外観を無料で見学可。内部は常時公開ではない

参考文献

佐藤家住宅浴室手洗場|国指定文化財等データベース(文化庁)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00003028
千厩酒のくら交流施設(千厩まちづくり株式会社)
https://sakenokura.com/wp/kura/

最終更新日: 2026.09.26