宮城県の史跡名勝天然記念物
宮城県 · 史跡名勝天然記念物
宮城県栗原市にある入の沢遺跡は、4世紀後半の古墳時代前期における日本最北の大規模防御集落。銅鏡、鉄製品、玉類など貴重な出土品と、大溝・材木塀による三重の防御施設が特徴の国史跡です。
伊達政宗の四男・宗泰を祖とする岩出山伊達家が開設した日本最古の学問所建築「旧有備館」。石州流茶道頭が手掛けた廻遊式池泉庭園は国の史跡・名勝。JR有備館駅から徒歩1分。
宮城県大崎市に眠る国指定史跡「大吉山瓦窯跡」。奈良時代、古代東北の政治・軍事の中心地であった多賀城の創建を支えた瓦窯の遺跡です。令和の発掘調査で明らかになった新発見とともに、その歴史的価値と魅力をご紹介します。
宮城県柴田町、愛宕山の中腹に立つ雄株の大イチョウ。樹高31m、幹囲11m、樹齢約600年と伝わる。長さ3.5mに達する乳柱が16本垂れ下がり、古くから乳の出を祈る乳信仰の対象でもあった。1968年に国の天然記念物に指定。
宮城県気仙沼市にある煙雲館庭園は、仙台藩上級家臣鮎貝家の旧居館に営まれた池泉回遊式の名勝庭園。寛文年間に始まる作庭で、中島を備えた園池と背景林の幽邃に加え、気仙沼湾と岩井崎・大島の眺望を併せもつ。落合直文の生家としても知られる。
宮城県大崎市鳴子温泉鬼首、荒雄岳南麓の赤沢上流に位置する特別天然記念物。1933年に天然記念物、1952年に特別格上げ。雌釜は十数分おきに高さ2.5mまで熱湯を噴騰したが、1979年以降は活動を停止している。
宮城県白石市小原に立つ、樹齢約300年とされるカヤの巨木。種子が普通のカヤの半分ほどしかない希少な変種「コツブガヤ」で、昭和18年に国の天然記念物に指定された。全国で指定を受けた例はわずか2件のみという、分布上も貴重な一本である。
宮城県白石市にそびえる国指定天然記念物のカヤの巨樹。普通のカヤより大きな種子の表面には5〜6条の隆起線が走り、基部から先端へゆるやかに左へ巻く。全国でもごくわずかな地でしか確認されない稀少な一型である。
宮城県白石市の球状閃緑岩は、磨いた断面に菊花を散らしたような同心円が無数に浮かぶ稀少な岩石。文禄四年(一五九五)の発見伝説をもち、大正十二年に国指定された日本で唯一の産地で、地元では「菊面石」と呼ばれる。
宮城県気仙沼湾の海峡に向かい合う十八鳴浜(大島)と九九鳴き浜(唐桑半島)。乾いた砂を踏むと「クックッ」と鳴る石英の浜で、明治27年に学術記録された日本最古の鳴砂として、2011年に国の天然記念物に指定された。
東北三大地主と称された齋藤家第九代善右衛門が、旭山北麓に明治後期から造営した国指定名勝。慶応元年の広間建物、宝泉窟の湧水を引く園池、丘陵頂部の開運山まで一体に取り込んだ独創的な近代日本庭園の傑作である。
仙台城跡は、伊達政宗が慶長6年(1601)に築城を開始し、伊達家62万石の居城として約270年にわたり仙台藩の政庁となった城の遺構です。平成15年(2003)に国の史跡に指定された本城は、青葉山と広瀬川の天然要害を活かした平山城で、雄大な石垣と発掘調査で明らかになった三期にわたる築造変遷が近世日本の城郭技術を伝えます。本丸跡からは仙台市街と太平洋を一望でき、伊達政宗公騎馬像が往時を偲ばせます。
宮城県柴田郡川崎町支倉に生育する「滝前不動のフジ」は、樹齢四百年以上と推定される我が国最大級のフジで、昭和五十一年に国の天然記念物に指定されました。スギやケヤキの巨木に絡みながら高さ二十五〜二十八メートルにまで伸び、五月から六月の花期には不動堂の境内一面が薄紫の花房に覆われます。支倉常長ゆかりの地に咲く、唯一無二の古木をご紹介します。
宮城県登米市東和町を流れる鱒渕川は、ゲンジボタルの北限の群棲地として1979年に国の天然記念物に指定された貴重な生息地です。6月下旬から7月上旬の夜には、地域の人々が半世紀以上にわたり守り続けてきた清流に、数千匹のホタルが幻想的な「ホタル合戦」を繰り広げます。
仙台市若林区にある遠見塚古墳は、墳丘長約110メートルの前方後円墳。宮城県内では雷神山古墳に次ぐ第2位の規模を誇り、4世紀末から5世紀初頭頃に築かれた東北屈指の大古墳として国の史跡に指定されています。芝生に覆われた史跡公園として無料で公開され、墳丘の上からは仙台の街並みを一望できます。
仙台市青葉区子平町の曹洞宗・龍雲院の境内に静かに佇む林子平の墓。江戸時代後期に『三国通覧図説』『海国兵談』を著し、ペリー来航の60年以上前に海防の必要を訴えながら、幕府の発禁・蟄居処分を受けたまま不遇のうちに没した「寛政の三奇人」林子平。罪人扱いを解かれた天保13年(1842年)にようやく甥が墓を建て、昭和17年に国の史跡に指定。伊藤博文ら明治の元勲が建立した顕彰碑とともに、時代を見抜いた経世家の名誉回復の歴史を今に伝えます。