奥向きの区画に建つ2階建の土蔵

西教寺灌頂蔵は、滋賀県大津市坂本の西教寺で、書院の北側の奥向きの区画、浴室と内司課蔵のあいだに南面して建つ昭和初期の土蔵で、平成13年(2001年)8月28日に登録有形文化財に登録された。

文化庁の記録では土蔵造2階建、桟瓦葺、建築面積23平方メートル。読みは「かんちょうぐら」。灌頂は仏道の儀式の名で、蔵の名はそれにちなむが、何を納めてきたかを記した公的な資料は確認できていない。登録番号は25-0157。

西教寺灌頂蔵が登録された理由

西教寺灌頂蔵の登録基準は「造形の規範となっているもの」である。切妻造、平入、桟瓦葺で、南面中央に観音開きの扉を設け、その前に庇を付けて蔵前とする。

文化庁の解説は、すぐ東の内司課蔵との違いを記している。灌頂蔵は内部を2階建とし、内司課蔵よりも背が高い。軒まわりは一軒で垂木を塗り籠め、扱いにも造形の違いがある。隣り合う2つの蔵が、似た形式のなかで細部を変えている点が評価の中身である。

西教寺灌頂蔵の見どころ

外壁は腰を縦板張とし、上部を白壁とする。西教寺文化遺産ガイドによれば、南面中央の観音扉も漆喰で塗られている。

内司課蔵と並べて見ると、背の高さと軒まわりの違いが分かる。灌頂蔵のほうが一段高く、垂木まで塗り籠めた軒は輪郭がすっきりしている。

西教寺灌頂蔵の見学

西教寺灌頂蔵は寺務や管長の生活に使われてきた奥向きの区画にあり、一般には公開されていない。境内のどこから外観が見えるかも確認できていない。境内の拝観時間と拝観料、行き方は西教寺のページにまとめてある。

Q&A

Q西教寺灌頂蔵はいつ建てられ、いつ登録されましたか?
A昭和初期の建築で、平成13年(2001年)8月28日に登録有形文化財に登録されました。登録番号は25-0157です。
Q西教寺灌頂蔵の読みと名の由来は?
A読みは「かんちょうぐら」です。灌頂という仏道の儀式の名にちなみますが、納めてきた物を記した公的な資料は確認できていません。
Q西教寺灌頂蔵と内司課蔵はどう違いますか?
A灌頂蔵は内部を2階建とし、内司課蔵より背が高く、軒まわりは一軒で垂木を塗り籠めています。
Q西教寺灌頂蔵はどこにありますか?
A書院の北側の奥向きの区画で、浴室と内司課蔵のあいだに南面して建っています。
Q西教寺灌頂蔵は見学できますか?
A奥向きの区画にあり、一般には公開されていません。

基本情報

名称西教寺灌頂蔵(さいきょうじかんちょうぐら)
所在地滋賀県大津市坂本本町3210
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成13年(2001年)登録
員数1棟
寸法土蔵造2階建、瓦葺、建築面積23㎡
所有者西教寺
公開状況非公開(寺の奥向きの区画)

参考文献

西教寺灌頂蔵(文化庁 国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00002281
灌頂蔵(西教寺文化遺産ガイド)
https://saikyojiguide.jp/contents/content15/
境内図(西教寺文化遺産ガイド)
https://saikyojiguide.jp/map/

最終更新日: 2026.10.06