一号蔵の南に並ぶ明治後期の蔵
小嶋総本店二号蔵は、山形県米沢市本町2丁目の造り酒屋・小嶋総本店の敷地東辺で一号蔵の南に並ぶ明治後期(1898〜1912年)の土蔵で、令和6年(2024年)3月6日に国の登録有形文化財となった。登録番号は06-0212。
土蔵造の平屋建で、切妻造の置屋根を鉄板で葺く。建築面積は142平方メートル。一号蔵とは通路をはさんで連なり、南には倉庫が接続する。東の列は北から一号蔵、二号蔵、倉庫の順に並ぶ。
西隣には江戸末期の三号蔵がある。敷地のなかで二号蔵より古い蔵が西と北にあり、その間を埋めるように建てられたことになる。
一号蔵とそろえた街路の顔
登録の基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」。文化庁の解説は、小嶋総本店二号蔵が一号蔵と共通の意匠を持ち、整った街路景観を生み出している点を評価する。
外壁は漆喰塗で、腰を赤瓦の海鼠壁とする。一号蔵より数十年後の建築でありながら、通りに向ける壁の仕上げを先行する蔵に合わせている。
南北の両妻に戸口を設け、漆喰で塗り込めた両開きの戸を吊る。蔵の中を南北に通り抜けられるつくりで、北は一号蔵との間の通路、南は倉庫へつながる。小屋組はキングポストトラスで、一号蔵の合掌を束で受ける架構とは異なる。外観をそろえながら、屋根裏の構造は明治後期の新しい方法を採っている。
見どころ
小嶋総本店二号蔵は、東の通りから一号蔵と続けて見るのがよい。二棟の間の通路を境に、海鼠壁の帯が途切れてまた始まる。仕上げは同じでも、壁の長さや窓の配置の違いから、別々に建った蔵であることが分かる。
妻側に回れば、漆喰塗の両開き戸が見える位置もあるが、敷地の内側からでないと正面に立てない。
見学について
小嶋総本店二号蔵は東側の通りに面しており、外観は公道から見ることができる。内部は公開されておらず、敷地には立ち入れない。撮影も公道から行いたい。
酒造りの現場は、年1回の「360°よねざわオープンファクトリー」で特別公開される。見学範囲はその年の告知で確かめたい。
Q&A
- 小嶋総本店二号蔵はいつ建てられましたか?
- 明治後期(1898〜1912年)の建築で、令和6年(2024年)3月6日に登録有形文化財になりました。
- 小嶋総本店二号蔵と一号蔵の違いは?
- 外壁の漆喰塗と赤瓦の海鼠壁の意匠は共通ですが、小屋組が異なります。二号蔵はキングポスト・トラス、一号蔵は合掌の中ほどを束で受ける架構です。
- 小嶋総本店二号蔵は見学できますか?
- 内部は非公開です。敷地東辺にあるため、東側の通りから外観を見ることができます。
- 小嶋総本店二号蔵の大きさは?
- 土蔵造の平屋建で、建築面積は142平方メートルです。
- 小嶋総本店二号蔵の近くで酒蔵見学や試飲はできますか?
- 小嶋総本店二号蔵のある本町の敷地は通常非公開ですが、歩いて数分の大町にある酒造資料館「東光の酒蔵」で、小嶋総本店の酒造りの展示見学と試飲ができます。開館時間や入館料は小嶋総本店の公式サイトで確認してください。
基本情報
| 名称 | 小嶋総本店二号蔵(2号蔵) |
|---|---|
| 所在地 | 山形県米沢市本町2丁目752他 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 令和6年(2024年)3月6日登録 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 土蔵造平屋建、鉄板葺、建築面積142平方メートル |
| 所有者 | 株式会社小嶋総本店 |
| 公開状況 | 内部非公開(外観は公道から見学可。年1回の特別公開あり) |
参考文献
- 国指定文化財等データベース(文化庁)— 小嶋総本店二号蔵
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00014718
- 文化庁 報道発表 — 文化審議会の答申(登録有形文化財(建造物)の登録)令和5年11月24日
- https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/93969901.html
- 文化庁 — 答申物件一覧(令和5年11月24日)
- https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/pdf/93969901_03.pdf
- 東光 小嶋総本店 — アクセスマップ
- https://www.sake-toko.co.jp/access/
- 東光 小嶋総本店 — 「360°よねざわオープンファクトリー」開催のお知らせ
- https://www.sake-toko.co.jp/news/4592/
最終更新日: 2026.09.25