名古屋港跳上橋とは
名古屋港跳上橋(旧1・2号地間運河可動橋)は、愛知県名古屋市港区入船の、堀川と中川を結ぶ運河の堀川口に昭和2年(1927年)に架けられた鉄道の可動橋で、平成11年(1999年)2月17日に国の登録有形文化財に登録された。読みは「なごやこうはねあげばし」、登録番号は23-0020である。
文化庁の記録では、鋼製跳開式可動橋で、橋長63.4メートル、幅員4.7メートル。所有者は名古屋港管理組合である。名古屋市港区によれば、紡績業の発展に伴う臨港鉄道の延伸のために架けられた。
登録の理由と価値
名古屋港跳上橋は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された。文化庁の解説によれば、4径間の桁橋からなり、そのうち1径間を可動桁とする上部カウンターウエイト式の跳上橋で、可動橋の第一人者である山本卯太郎が設計製作した。
名古屋市港区は、明治後期から大正期にかけて橋梁が鉄から鋼へ、輸入から国産へと移り、昭和初期には設計、施工、素材供給のすべてで純国産化が達成されたと説明する。なかでも複雑な構造をもつ可動橋は高い技術力を必要とし、跳上橋は陸運と水運の両立を図った近代の土木技術を伝えている。経済産業省の近代化産業遺産にも認定されている。
見どころ
名古屋市港区によれば、鉄道の廃線後、桁は78度の角度に跳ね上げた状態で保存されている。船が通るたびに桁を上げ下げしていた可動部が、空に向かって立ち上がった姿に注目したい。
桁の上部に置かれたカウンターウエイト(釣り合い重り)の構造も見どころである。名古屋港管理組合によれば、同じ山本卯太郎が設計した船見閘門も、名古屋港の歴史遺産として残っている。
見学方法
名古屋港管理組合によれば、跳上橋の敷地内は関係者以外立入禁止で、見学する際は近くの稲荷橋から見る。最寄り駅は地下鉄名港線の名古屋港駅。問い合わせは名古屋港管理組合企画調整室環境担当(電話052-654-7856)。
Q&A
- 名古屋港跳上橋はいつ架けられましたか?
- 昭和2年(1927年)に、臨港鉄道の延伸のために架けられました。
- 名古屋港跳上橋が登録有形文化財になったのはいつですか?
- 平成11年(1999年)2月17日に登録されました。登録番号は23-0020です。
- 誰が設計しましたか?
- 可動橋の第一人者である山本卯太郎の設計製作です。
- 橋はなぜ上がったままなのですか?
- 鉄道の廃線後、桁を78度の角度に跳ね上げた状態で保存されているためです。
- 名古屋港跳上橋はどこから見られますか?
- 敷地内は立入禁止のため、近くの稲荷橋から見学します。最寄り駅は地下鉄名古屋港駅です。
基本情報
| 名称 | 名古屋港跳上橋(旧1・2号地間運河可動橋)(なごやこうはねあげばし) |
|---|---|
| 所在地 | 愛知県名古屋市港区入船1-6、千鳥2-4地先 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 平成11年(1999年)2月17日登録(登録番号23-0020) |
| 員数 | 1基 |
| 寸法 | 鋼製跳開式可動橋、橋長63.4メートル、幅員4.7メートル |
| 所有者 | 名古屋港管理組合 |
| 公開状況 | 稲荷橋から見学(敷地内立入禁止) |
参考文献
- 名古屋港跳上橋(旧1・2号地間運河可動橋)(国指定文化財等データベース)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00001075
- 名古屋港跳上橋(名古屋市港区)
- https://www.city.nagoya.jp/minato/page/0000043966.html
- 名古屋港の歴史遺産(名古屋港管理組合)
- https://www.port-of-nagoya.jp/shokai/kohoshiryo/1001070.html
最終更新日: 2026.10.05