屋敷の南辺に開く一間薬医門

小島家住宅表門は、岐阜県各務原市成清町の小島家住宅の正面にあたる門で、昭和前期に建てられた一間の薬医門で、平成22年(2010年)4月28日に国の登録有形文化財に登録された(登録番号21-0187)。

小島家住宅表門は敷地の南辺の東寄りに開き、門の両わきからは外塀が東西に延びる。文化庁は、この門が屋敷の正面に重厚な趣を与えていると評価している。

五平の本柱と冠木の組み方

間口は2.3メートル。正面の本柱には断面が長方形の五平の材を使い、後ろの控柱は角柱とする。本柱の上に渡した冠木は、女梁と男梁で上下から挟み込んで固めている。屋根は切妻造の桟瓦葺である。

薬医門は、本柱と控柱の中ほどに棟を置く門の形式で、屋根が前後に深く張り出す。小島家住宅表門でも、太い本柱と冠木まわりの組物が、一間の小さな門に見合わない重みを生んでいる。

虹梁大瓶束の妻と猪目懸魚

小島家住宅表門でとくに見ておきたいのは妻の飾りである。妻には虹梁を渡して大瓶束を立て、それを蟇股風に仕立てる。屋根の頂部の拝みには、鰭の付いた猪目の懸魚を下げる。猪目はハート形の透かしで、社寺の建築によく使われる文様である。

軒は一軒の疎垂木で、垂木の間隔をあけたすっきりした軒先とする。切妻屋根の妻は門の左右の側面にあたるので、これらの飾りは門をやや斜めから見ると捉えやすい。

見学について

小島家住宅表門は屋敷の南辺にあり、外から姿を見られる数少ない登録物件のひとつとみられる。ただし門の内側は住宅の敷地で、一般公開の案内は見当たらない(2026年10月時点)。門をくぐって中に入ることはできない。

門前に長く立ち止まらず、通りから眺める程度にとどめたい。屋敷の成り立ちや外から見られる範囲、行き方は小島家住宅(各務原市成清町)のページにまとめてある。

Q&A

Q小島家住宅表門はどこにありますか?
A岐阜県各務原市成清町の小島家住宅で、敷地の南辺の東寄りに開いています。
Q小島家住宅表門はいつ登録有形文化財に登録されましたか?
A平成22年(2010年)4月28日に登録されました。登録番号は21-0187です。
Q小島家住宅表門はどんな形式の門ですか?
A昭和前期の一間の薬医門で、切妻造桟瓦葺、間口は2.3メートルです。
Q小島家住宅表門の見どころは?
A五平の本柱と、女梁・男梁で挟んだ冠木、妻の虹梁と蟇股風の大瓶束、拝みに下げた鰭付きの猪目懸魚です。
Q小島家住宅表門は外から見られますか?
A敷地の南辺にあるため外から見られるとみられますが、内側は非公開で、門をくぐって入ることはできません。

基本情報

名称小島家住宅表門
所在地岐阜県各務原市成清町2-76-2他
指定区分登録有形文化財(建造物)、登録番号21-0187
指定年平成22年(2010年)4月28日登録
員数1棟
寸法木造、瓦葺、間口2.3メートル
所有者文化庁データベースに記載なし
公開状況一般公開の案内なし

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)— 小島家住宅表門
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00008122
文化遺産オンライン — 小島家住宅表門
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/216260
各務原市公式ウェブサイト — 登録有形文化財(登録有形文化財(建造物)一覧表)
https://www.city.kakamigahara.lg.jp/kankobunka/bunkazai/1005182.html
岐阜県公式ホームページ(文化伝承課)— 登録有形文化財(建造物)
https://www.pref.gifu.lg.jp/page/12417.html

最終更新日: 2026.10.06