米田家住宅祠とは

米田家住宅祠は、兵庫県洲本市宇山の米田家住宅で敷地の北西の隅に建つ屋敷神の祠で、昭和16年(1941年)に建てられ、平成16年(2004年)に登録有形文化財となった。

米田家住宅祠は、土蔵の西側で、花崗岩を精巧に切りそろえて積んだ基壇の上に南を向いて建つ。形式は一間社流造で、屋根は銅板葺。建築面積は1.3平方メートルで、屋敷の8棟のなかで最も小さい。

屋敷神は、家や屋敷地を守る神として敷地の一角に祀られる神である。米田家住宅祠に祀られている神の名は、公表資料には記されていない。

登録の理由と価値

米田家住宅祠は、平成16年(2004年)3月2日付の第41回登録で、登録番号28-0149を与えられた。登録基準は「造形の規範となっているもの」である。

文化庁の解説は、小規模ではあるが本格的な形式で精巧につくられている点を評価している。屋敷の片隅に置かれる小さな祠でありながら、神社の本殿と同じ一間社流造の形式をとり、軒や軸部の細部まで手を抜かずにつくられている。

なお、兵庫県教育委員会が公開している国登録文化財の一覧には米田家住宅の7件が載るが、米田家住宅祠の行は見当たらない。文化庁のデータベースと文化遺産オンラインでは、祠は登録番号28-0149の登録有形文化財として掲載されている。

見どころ

一間社流造の形

流造は、正面側の屋根を長く前へ延ばして参拝する側を覆う、神社本殿で最も広く見られる形式である。一間社は正面の柱間が1つの小さな社を指す。米田家住宅祠は、この本殿の形式をそのまま小さく写している。

一軒の繁垂木と組物

軒は一軒の繁垂木で、垂木を1段に細かく並べている。柱の上には組物を置いて軒を支え、本格的な社殿と同じ構成をとる。

絵様付の虹梁と長押

軸部は、絵様と呼ばれる彫刻模様を付けた虹梁や長押で固められている。建築面積1.3平方メートルの祠に、社殿建築の細部が詰め込まれている。

見学について

米田家住宅祠は個人の屋敷神で、2026年10月時点で公開や参拝の案内は確認できなかった。敷地内には立ち入れない。祠は敷地の北西の隅にあるが、敷地の外から見えるかどうかは確認できていない。

外観は文化庁の国指定文化財等データベースに掲載された写真で確かめられる。屋敷全体への行き方は米田家住宅のページにまとめてある。

Q&A

Q米田家住宅祠はいつ建てられましたか?
A昭和16年(1941年)です。平成16年(2004年)に登録有形文化財となりました。
Q米田家住宅祠は何を祀っていますか?
A屋敷神を祀る施設です。祀られている神の名は公表資料に記されていません。
Q米田家住宅祠はどのような形式ですか?
A一間社流造で、屋根は銅板葺です。軒は一軒の繁垂木とし、組物、絵様付の虹梁や長押を備えています。
Q米田家住宅祠は参拝や見学ができますか?
A個人の屋敷にあるため、2026年10月時点で公開の案内はありません。外観は文化庁のデータベースの写真で確かめられます。
Q米田家住宅祠はどこにありますか?
A米田家住宅の敷地の北西の隅、土蔵の西側に、花崗岩の切石積の基壇に据えられています。

基本情報

名称米田家住宅祠
所在地兵庫県洲本市宇山2-5-4
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成16年(2004年)3月2日登録
員数1棟
寸法木造平屋建、銅板葺、建築面積1.3平方メートル
所有者個人(兵庫県教育委員会の国登録文化財一覧による)
公開状況非公開(個人の住宅。公開の案内なし)

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「米田家住宅祠」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00004019
文化遺産オンライン「米田家住宅祠」
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/195019
兵庫県教育委員会「国登録文化財(建造物)一覧」
https://www.hyogo-c.ed.jp/~shabun-bo/gyouseisituhp/top/R2kunitourokubunkazaiitiran.pdf

最終更新日: 2026.10.08