岩手県の記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財
岩手県 · 記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財
岩手県奥州市江刺に伝わる獅子神楽。早池峰神楽の流れをくむ大償内斎部流の流儀で、明治のはじめに鴨沢へ伝わった。式六番や女舞など三十六番の演目を保ち、明治五年以来、火防せの門打ちを毎年欠かさず続けてきた県指定無形民俗文化財。
毎年5月と11月、岩手県平泉の中尊寺に奉納される川西の念仏剣舞。前九年・後三年合戦の死者をしずめるため、忿怒面に鳥ザイをつけた踊り手が太鼓と笛に合わせて舞う。奥州藤原氏ゆかりの鬼剣舞で、ユネスコ無形文化遺産「風流踊」の一部。
岩手県北上市和賀町煤孫に伝わる大乗神楽。鈴ではなく錫杖を採り物とし、一曲ごとに法螺貝を吹く修験色の濃い山伏神楽である。本地垂迹にもとづく三十三演目を継承し、昭和五十三年に国の記録作成等の措置を講ずべき無形民俗文化財に選定された。
毎年六月第二土曜日、約七十頭の農用馬が一頭七百個の鈴を響かせ、滝沢市の鬼越蒼前神社から盛岡市の盛岡八幡宮まで約十四キロを行進する。昭和五十三年に国の選択無形民俗文化財となった、岩手に根づく愛馬の祭である。
1982年に「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に選択された「南部のオガミサマの習俗」は、岩手県南部から宮城県北部にかけて、盲目の女性宗教者「オガミサマ」が口寄せ・加持祈祷・卜占を担い、神像オシラサマを祀って継承してきた民間信仰の伝統です。一関市の大乗寺と周辺の博物館で、その世界に触れることができます。
岩手県二戸市の似鳥八幡神社で旧暦1月6日に行われる年占の神事。井桁に組んだ高さ9尺超の木櫓を燃やし、火の粉が舞う方角と、五穀を凍らせたオコモリの崩れ具合で、その年の作柄と天候を占う。四百年以上続く小正月の火祭りである。
岩手県花巻市大迫町に伝わる早池峰神楽は、霊峰早池峰山の山伏修験者によって舞い継がれてきた神楽です。岳神楽と大償神楽の二座から成り、室町時代以前の芸能の姿を今に伝える稀有な民俗芸能として、昭和51年に国の重要無形民俗文化財、平成21年にはユネスコ無形文化遺産に登録されました。観覧情報、見どころ、歴史的背景を詳しく紹介します。
岩手県紫波町山屋地区に伝わる国指定重要無形民俗文化財「山屋の田植踊」。小正月の頃、座敷で稲作の一年を歌と踊りで演じ豊作を予祝する伝統芸能で、早乙女の華麗な「笠ふり」と道化役一八の滑稽な掛け合いが見どころです。
岩手県三陸沿岸に伝わる神子舞は、黒森神楽の囃子と掛け合いながら女性祈祷者が神を降ろし、漁の吉凶や年回りを託宣する独特の習俗。笹の舞・水神の舞などを舞う。1993年文化庁選択。今や舞える伝承者は数人のみ。