富井家住宅新座敷とは

富井家住宅新座敷は、香川県仲多度郡多度津町家中にある江戸時代末期(1830〜1867年)の座敷棟で、平成18年(2006年)10月18日に国の登録有形文化財(建造物)となった(文化庁)。読みは「とみいけじゅうたくしんざしき」。

文化庁の記録では、木造平屋建・瓦葺で建築面積は30平方メートル、年代は江戸時代末期とされる。登録番号は37-0310である。

富井家住宅の4棟のひとつで、主屋の南西に位置する。名称の「新座敷」は、客を迎える座敷を主屋とは別棟で新たに設けたことを示すと読めるが、建てられた経緯を記した資料は確認できなかった。

建物のつくり

規模は桁行2間・梁間2間で、木造平屋建、切妻造・本瓦葺とし、東側に奥行1間の下屋を張り出す。主屋とは渡廊下で結ばれている(文化庁)。

建築面積は30平方メートルで、主屋の4分の1ほどの小さな建物である。

登録有形文化財としての価値

登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。文化庁は、武士の住居でありながら門や塀で囲まず、前面道路に近接して置いた配置を独特とし、屋敷の表構えを構成する建物として貴重だと評価している。

富井家住宅新座敷の価値は、建物そのものの規模よりも、屋敷が通りにどう向き合っていたかを示す位置にある。門とあわせて見ることで、この武家屋敷の表の顔が分かる。

見どころ

富井家住宅新座敷は前面道路のすぐ近くに建ち、門や塀の囲いがない。武家屋敷を歩いていると、通りに面するのはたいてい塀か門であり、座敷の妻壁がそのまま道に向く構えは珍しい。通りから屋敷を眺めたとき、門と並んで目に入るのがこの建物である。

本体は2間四方の小さな平屋で、切妻の本瓦屋根をのせ、東側に奥行1間の下屋を張り出す。主屋とは渡廊下でつながっており、離れでありながら主屋と一体で使われたことがうかがえる。

見学について

富井家住宅新座敷は個人の住まいの一部で、2026年10月時点で内部公開の案内はない。道路に近接して建つため、外観は道路から見ることができると考えられる(文化庁の配置の記述からの判断)。

道路際に建つ建物なので、立ち止まって眺める際は通行の妨げにならないよう、また窓越しに室内をのぞかないよう配慮したい。

Q&A

Q富井家住宅新座敷はどこにありますか?
A香川県仲多度郡多度津町家中8-6の富井家住宅の敷地内で、主屋の南西、前面道路に近い位置にあります。
Q富井家住宅新座敷は外から見えますか?
A門や塀で囲われず道路に近接して建つため、外観は道路から見られると考えられます。内部は個人の住まいのため公開されていません。
Q富井家住宅新座敷はどのような建物ですか?
A江戸時代末期の木造平屋建で、桁行2間・梁間2間、切妻造・本瓦葺、東側に奥行1間の下屋を張り出しています。渡廊下で主屋とつながります(文化庁)。
Q富井家住宅新座敷は何が評価されていますか?
A武家の住まいでありながら門や塀で囲まず、道路に近接して置かれた配置が独特で、屋敷の表構えを構成する建物として貴重とされています(文化庁)。
Q富井家住宅新座敷が登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成18年(2006年)10月18日です(文化庁)。

基本情報

名称富井家住宅新座敷(とみいけじゅうたくしんざしき)
所在地香川県仲多度郡多度津町家中8-6
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成18年(2006年)10月18日登録
員数1棟
寸法桁行2間・梁間2間、建築面積30平方メートル
所有者個人(多度津町の文化財一覧による)
公開状況個人の住まいのため内部の公開なし(公開の案内なし)

参考文献

最終更新日: 2026.10.20