總持寺放光観音台座とは
總持寺放光観音台座は、神奈川県横浜市鶴見区の曹洞宗大本山總持寺にある大正12年(1923年)築造の石造の台座で、平成17年(2005年)に国の登録有形文化財に登録された。読みは「ひかりかんのんだいざ」で、「放光」を「ひかり」と読む。
伽藍の南西方にあり、放光観音の像を載せる。花崗岩製で、高さは7尺(約2.1メートル)、面積は43平方メートル。員数は1基と数えられ、登録の対象は台座そのものである。
登録された總持寺の18件のうち、建物ではない工作物は門や鐘楼を含めていくつかあるが、石造は總持寺放光観音台座だけである。木造の堂宇が並ぶ境内で、石の造形として評価された唯一の例といえる。
總持寺放光観音台座が登録有形文化財となった理由
登録基準は「造形の規範となっているもの」である。文化庁の解説によれば、基底部は方形の平面で、四隅の形に変化をもたせている。その中心に、六角形の平面をもつ台座の本体を載せる。本体は上へ向かって内側に傾く「内転び」の形で、安定した輪郭をつくっている。
本体の下部には刳型(くりかた)と呼ばれる凹凸の帯がぐるりとつながり、中央部の各面には梵字を飾る。頂部の隅には花弁の形の装飾を付ける。
文化庁は「細部まで行き届いた造形」と評している。方形から六角形へ、下から上へと形を移しながら、各段に異なる装飾を与えた構成は、石の工作物としては手の込んだものである。
總持寺放光観音台座の見どころ
まず、足元の方形と、その上の六角形との切り替わりに注目したい。四隅の変化が、四角から六角への移行を自然に見せている。
台座の本体に近づけば、各面の梵字が一字ずつ異なることに気づくはずだ。梵字は仏や菩薩を一字で表す文字で、台座そのものが祈りの意味を帯びている。
頂部の花弁装飾は、観音の像を蓮の上に迎えるような印象を与える。像と台座を一体として見上げると、高さ約2.1メートルの台座が像を境内の高みに押し上げていることがわかる。
總持寺放光観音台座の見学方法
總持寺放光観音台座は伽藍の南西方の屋外にあり、境内から自由に見学できる。周囲を一回りすると、六角形の各面の梵字と刳型の連なりを確かめられる。
台座に上ったり触れたりすることは避けたい。境内の南西側は起伏があるので、足元に注意する。境内への行き方は總持寺のページにまとめてある。
Q&A
- 總持寺放光観音台座の読み方は?
- 「そうじじひかりかんのんだいざ」です。「放光」を「ひかり」と読みます。
- 總持寺放光観音台座は何でできていますか?
- 花崗岩製の石造で、高さは7尺(約2.1メートル)です。
- 總持寺放光観音台座の装飾の特徴は?
- 方形の基底部の上に六角形で内転びの本体を載せ、下部に刳型、中央部の各面に梵字、頂部の隅に花弁型の装飾を施しています。
- 總持寺放光観音台座はいつつくられ、いつ登録されましたか?
- 大正12年(1923年)につくられ、平成17年(2005年)7月12日に登録有形文化財に登録されました。
- 總持寺放光観音台座は自由に見られますか?
- はい。伽藍の南西方の屋外にあり、境内から自由に見学できます。
基本情報
| 名称 | 總持寺放光観音台座(そうじじひかりかんのんだいざ) |
|---|---|
| 所在地 | 神奈川県横浜市鶴見区鶴見2-1-1 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 2005年(平成17年) |
| 員数 | 1基 |
| 寸法 | 石造、高さ7尺(約2.1メートル)、面積43平方メートル |
| 所有者 | 宗教法人大本山總持寺 |
| 公開状況 | 屋外にあり境内から自由に見学可 |
参考文献
- 總持寺放光観音台座|国指定文化財等データベース(文化庁)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00004727
- 境内マップ|曹洞宗大本山總持寺
- https://www.sojiji.jp/map/
- 参拝のご案内|曹洞宗大本山總持寺
- https://www.sojiji.jp/visit/
最終更新日: 2026.09.16