總持寺仮真殿とは
總持寺仮真殿は、神奈川県横浜市鶴見区の曹洞宗大本山總持寺にある明治44年(1911年)建築の開山堂で、令和5年(2023年)に国の登録有形文化財に登録された。読みは「かりしんでん」。
文化庁の解説によれば、能登から鶴見へ本山が移転する際に、真牌(しんぱい)を祀るために建てられた。真牌は開山や歴代住持の位牌を指す。現在は位牌堂として使われている。
木造平屋建・瓦葺で、建築面積は114平方メートル。所在地は文化庁のデータベースで鶴見2丁目2119とされ、放光堂の背後にあたる。總持寺仮真殿は、移転の年に建ったことが確かな数少ない建物の一つで、名称に「仮」の字を残している。
總持寺仮真殿が登録有形文化財となった理由
登録基準は「造形の規範となっているもの」である。本体は入母屋造・平入・桟瓦葺で、正面側に切妻造の相の間(あいのま)を設ける。
文化庁が「独特な構成」と評するのは、建物どうしのつなぎ方である。相の間の前には擬宝珠付きの高欄をめぐらせた階段があり、その両側の廊下で信徒の位牌堂と結ばれる。背面では納骨堂の常照殿とつながっている。複数の供養の建物を、階段と廊下で一つにまとめた配置になっている。
内部は一室で、格天井を張り、位牌壇を備える。移転という寺の歴史の転換点に、開山を祀る場として最初に用意された建物であり、その役割を位牌堂として受け継いでいる点も評価の背景にある。
總持寺仮真殿の見どころ
正面の階段は、擬宝珠を載せた高欄に縁取られ、相の間へ向かってまっすぐ上がる。階段の両脇から延びる廊下とあわせて、建物が前後左右の施設と結びつく様子がこの部分に集約されている。
内部の格天井は、格子に組んだ木の枠で区切られた天井で、一室の空間に格式を与えている。文化庁のデータベースには東から内部を望んだ写真が掲載されており、位牌壇の並びを確かめられる。
總持寺仮真殿の周囲には、放光堂や常照殿など、檀信徒の供養にかかわる建物が集まっている。移転当初からの祈りの場が、形を変えながら現在まで続いていることがわかる。
總持寺仮真殿の見学方法
總持寺仮真殿は位牌堂として使われており、公式サイトの参拝案内に内部公開の記載はない。放光堂の背後の区域にあり、一般の参拝で外観を間近に見られる機会は限られる。
外観の様子は文化遺産オンラインの写真で確認できる。供養の場であるため、周辺では静粛を保ち、撮影は控えたい。内部の参拝を希望する場合は総受付に問い合わせる。境内への行き方は總持寺のページにまとめてある。
Q&A
- 總持寺仮真殿はどのような建物ですか?
- 本山が能登から鶴見へ移転する際に、真牌を祀るために建てられた開山堂です。現在は位牌堂として使われています。
- 總持寺仮真殿はいつ建てられ、いつ登録されましたか?
- 明治44年(1911年)の建築で、令和5年(2023年)8月7日に登録有形文化財に登録されました。
- 總持寺仮真殿の構成の特徴は?
- 入母屋造・平入の本体の正面に切妻造の相の間を設け、擬宝珠高欄付きの階段と両側の廊下で信徒の位牌堂と結び、背面で納骨堂の常照殿とつながっています。
- 總持寺仮真殿は見学できますか?
- 公式サイトの参拝案内に内部公開の記載はありません。外観や内部の写真は文化遺産オンラインで見られます。参拝の希望は総受付に問い合わせてください。
- 總持寺仮真殿はどこにありますか?
- 放光堂の背後にあたり、文化庁のデータベースでは所在地を神奈川県横浜市鶴見区鶴見2丁目2119としています。
基本情報
| 名称 | 總持寺仮真殿(そうじじかりしんでん) |
|---|---|
| 所在地 | 神奈川県横浜市鶴見区鶴見2丁目2119 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 2023年(令和5年) |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 木造平屋建、建築面積114平方メートル |
| 所有者 | 宗教法人大本山總持寺 |
| 公開状況 | 位牌堂として使用。内部公開の案内なし |
参考文献
- 總持寺仮真殿|国指定文化財等データベース(文化庁)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00014577
- 總持寺仮真殿|文化遺産オンライン
- https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/605129
- 放光堂(ほうこうどう)|曹洞宗大本山總持寺
- https://www.sojiji.jp/map/houkoudou/
- 参拝のご案内|曹洞宗大本山總持寺
- https://www.sojiji.jp/visit/
最終更新日: 2026.09.16