宮崎県の登録有形文化財
宮崎県 · 登録有形文化財
靉靆橋は宮崎県えびの市杉水流にある享保14年(1729年)の石造単アーチ橋で、登録有形文化財。天端の南寄りに水路、北寄りに人吉街道を通す水路橋兼道路橋で、二重の迫石と切石張の水路底をもつ丁寧なつくりの橋。
青木橋は宮崎県宮崎市富吉に架かる大正14年(1925年)の石造単アーチ橋で、登録有形文化財。橋長9.5メートル、幅員4.0メートルで、一重のアーチ石と横目地を揃えた切石の壁面をもち、石工が多く住んだ地域の高い技術を伝える。
宮崎県日南市油津の中町通りに北面する煉瓦造2階建の倉庫。飫肥杉の商家河野家が大正11年(1922年)に建て、内部はアーチ天井の通路を挟む2室。競売の危機を市民31人の出資で乗り越え、今は無料で公開されている。
五百禩神社石橋及び石垣は宮崎県日南市楠原の五百禩神社で石塀の東に設けられた明治時代前期の石橋と堀の石垣で、登録有形文化財。石橋は中央に橋脚を設けて太鼓状に桁を架け、地元の飫肥石10本を渡す。石垣は切石の間知積の土留。
五百禩神社石塀は宮崎県日南市楠原の五百禩神社で拝殿の前方に設けられた明治時代前期の石塀で、登録有形文化財。延長64メートル、高さ1.5メートルの精緻な切石の間知積で、参道の石段沿いから山裾を囲うように折れ曲がり、神殿域を画する。
五百禩神社神楽殿及び拝殿は宮崎県日南市楠原の五百禩神社で本殿の前方に続く明治9年(1876年)の建物で、登録有形文化財。入母屋造の神楽殿の後方に切妻造の拝殿が突き出し、さらに渡殿を付けて、整えられた礼拝の空間をつくる。
五百禩神社本殿は宮崎県日南市楠原の五百禩神社の境内西奥に建つ明治9年(1876年)の本殿で、登録有形文化財。三間社流造・桟瓦葺で、正面と側面に擬宝珠高欄付きの縁を回す。方柱で桁を受け、建ちの高い外観で装飾を抑えた清冽な社殿。
日南市油津1丁目の角地に建つ昭和初期の木造2階建の医院建築。寄棟造桟瓦葺で、1・2階に縦長窓を並べ、1階はすべて洋室、2階に和室4室を配する。市内に数少ない洋館の意匠をもつ。民間所有で内部は非公開である。
黒木家住宅座敷棟はえびの市大河平の主屋後方に雁行状に接続する大正後期の増築部。床の間付き8畳2室に縁を廻し、銘木の床廻りや狆潜に独特の造形がある。宮崎県はセミョーノフ将軍をかくまうための増築が残ると記している。
黒木家住宅主屋はえびの市大河平にある大正初期の木造平屋建の住宅。中廊下で室を2列に並べ周囲に縁を廻し、西妻に入母屋の玄関が突き出す。文化庁は当地の近代和風の好事例と評し、2004年に登録有形文化財となった。
黒木家住宅台所棟はえびの市大河平の主屋北西に連続する大正初期の台所。片入母屋造で下屋庇を廻し、一部に落棟の突出部を設ける。内部は床張りと土間からなり、高く組んだ軸部の上部の壁に採光のための高窓が開く。
黒木家住宅土蔵はえびの市大河平の主屋後方に座敷棟と並ぶ大正初期の2階建土蔵。切妻造桟瓦葺の妻入りで外壁は漆喰塗。軒廻りの鉢巻や壁中段の水切など伝統的な手法でつくられ、主屋から延びる廊下が蔵前に接する。
宮崎市清武町船引にある明治40年(1907年)の水力発電所の石造平屋建の建屋。石積みの目地を表した外観に縦長の窓とアーチ形の明かり取り窓を用いた洋風の意匠で、現存する九州最古の水力発電所として親しまれている。
えびの市栗下にあるJR吉都線えびの駅の駅舎。大正元年(1912年)建築の木造平屋建で、下見板張りと真壁の外観に、出札口、荷物扱口、待合室のベンチなどの造作をよく残し、往時の鉄道の景観を今に伝えている。
日南市油津の鈴木旅館で西本館の北に建つ昭和初期の離れ。入母屋造の木造2階建で、1・2階に客室を1室ずつ設け、北に平屋の小さな客室棟が付く。昭和初期の油津港の繁栄期に増築され、当時の旅館の発展を今に伝えている。
宮崎県日南市油津の鈴木旅館で敷地の北西隅に建つ昭和初期の土蔵。土蔵造2階建の切妻造で、白漆喰塗りの外壁に鉢巻を廻し、妻側に小窓、南の戸口を一部煉瓦貼りとする。昭和期の旅館の繁栄を物語る小さな蔵である。
日南市油津の鈴木旅館で、南側道路に面して本館の西に建つ昭和初期の西本館。寄棟造の木造2階建で、1階に表玄関と調理場、2階に客間5室をとる。客を迎える表玄関を構え、旅館の発展を今日に伝える増築棟である。
宮崎県日南市油津の鈴木旅館で主屋の東に近接して建つ昭和初期の離れ。入母屋造の木造平屋建で、座敷と洋間を続けて浴室を付け、妻壁を漆喰塗りとした堅牢な造りで、小規模ながら独立した離れの旅館形式を示す建物である。
日南市油津の老舗旅館、鈴木旅館の明治中期の本館。入母屋造の東西棟2棟を南北棟でつないだ木造2階建で、1階に内玄関と浴室、奥に大広間、2階に客室5室を置く。油津の明治期からの老舗旅館の建物として貴重とされる。
宮崎県日南市飫肥の本町通りに南面する高橋家住宅主屋。貴族院議員高橋源次郎の屋敷の中心をなす明治中期の寄棟造の住宅で、数寄屋風の座敷が評価され、造形の規範として2010年に登録された。2023年から休館中。