長野県の国 宝
National Treasures of 長野県長野県に所在する国宝。
長野県松本市の松本城天守は文禄3年から慶長4年にかけての造営とされる五重六階の天守。乾小天守・渡櫓・辰巳附櫓・月見櫓を合わせた5棟が国宝で、勾配の緩い石垣の上に立つ平城である。昭和27年に国宝へ指定された。
長野市元善町の善光寺本堂は宝永四年再建、昭和二十八年に国宝指定。幕府大棟梁甲良宗賀の設計により桁行十四間の縦長平面をとる撞木造で、間口約二十四メートルに対し奥行約五十四メートル。瑠璃壇床下のお戒壇巡りや七年に一度の御開帳でも知られる。
大法寺三重塔は、長野県青木村の大法寺にある正慶2年(1333年)建立の三重塔で、昭和28年(1953年)に国宝となった。純和様の均整のとれた美しい姿から「見返りの塔」と呼ばれ、東日本屈指の塔とされている。
仁科神明宮は、長野県大町市にある神社で、江戸時代中期の本殿と中門が昭和28年(1953年)に国宝となった。20年ごとの式年造替を続け、永和2年(1376年)以来の棟札が残る。神明造の純粋な形式を伝える。
昭和61年、八ヶ岳山麓の棚畑遺跡で集落中央の土坑からほぼ完形で出土した縄文中期の土偶。粘土に雲母を含んで淡く輝く妊婦像で、縄文時代の遺物として初めて国宝に指定された。実物は茅野市尖石縄文考古館で公開されている。
長野県茅野市の中ッ原遺跡から出土した縄文時代後期の大形土偶。高さ約34センチ、内部は空洞で、逆三角形の顔が仮面を思わせることから「仮面の女神」と呼ばれる。墓とみられる穴から出土し、2014年に国宝指定。尖石縄文考古館で常設公開。
サンリツ服部美術館(長野県諏訪市)が所蔵する本阿弥光悦作の白楽茶碗「不二山」。上半分の白と下半分の黒が雪の富士を思わせる国宝で、作者自筆の箱書を伴う唯一の光悦茶碗として知られる。公開は限られた展覧会のみ。
長野県諏訪市のサンリツ服部美術館が所蔵する国宝、紙本墨画寒山図〈可翁筆〉。南北朝時代14世紀、印章でしか知られない画人可翁が、濃淡の墨だけで唐代の隠者寒山を描いた初期水墨画の名品です。公開は企画展時のみ。