沖縄県の重 要 文 化 財
Important Cultural Property of 沖縄県沖縄県に所在する重要文化財。
那覇市壺屋に唯一残る陶工の住宅。19世紀後半までに建てられた主屋に作業場・離れと、9房の焼成室を連ねる全長22.7mの登窯「東ヌ窯」が残り、平成14年に重要文化財となった。金・土・日・祝の午後に一部公開。
沖縄県那覇市首里石嶺町にある伊江御殿墓は、琉球王家・第二尚氏の分家である伊江御殿の歴代墓である。康煕26年(1687)の造営で、年代の明らかな県内最古級の亀甲墓として、平成11年に国の重要文化財に指定された。
久米島町西銘にある、代々地頭代を勤めた上江洲家の屋敷。宝暦4年頃の主屋と二階建の前の屋が石牆とフクギに囲まれて残り、昭和47年に重要文化財に指定された。通常は非公開で、観光協会への事前予約で見学できる。
大宜味村役場旧庁舎は沖縄県国頭郡大宜味村大兼久にある大正14年(1925年)の鉄筋コンクリート造の役場庁舎で、重要文化財。台風と白蟻への対策として採用された、沖縄県で現存最古の鉄筋コンクリート造建築。
那覇・首里城公園に残る旧円覚寺放生橋は、1498年建立の石造桁橋。沖縄戦で失われた王家の菩提寺・円覚寺で唯一現存する建造物で、中国産の輝緑岩を用いた欄干と蓮座上の獅子の彫刻は琉球石彫の最高作とされる。
石垣島の市街地に建つ旧宮良殿内は、八重山の頭職を勤めた宮良家の住宅。沖縄の士族建築で唯一国の重要文化財に指定され、赤瓦の屋根や薬医門、ひんぷん、琉球石灰岩の枯山水庭園を今も見ることができる貴重な一棟である。
石垣市街の北の丘に西を向いて建つ旧和宇慶家墓は、17世紀後半までに築かれた石造墓である。自然の岩盤を生かした墓室に、琉球石灰岩の内庭と外庭をそなえ、洞穴墓から発展した沖縄の墳墓形式の一段階を示す。平成12年に重要文化財へ指定された。
石垣市の権現堂は1614年に桃林寺と同時に創建され、明和8年の大津波で壊れたのち1786年頃に再建された熊野権現の社。牡丹や波と鬼、唐獅子、竜を彫った神殿の細部が評価され、拝殿とともに昭和56年に重要文化財となった。
園比屋武御嶽石門は沖縄県那覇市首里真和志町にある1519年の石造の門で、重要文化財。国王が外出のとき旅路の安泰を祈願したと伝わる御嶽の拝所で、戦前は国宝だったが戦災で大破し、1957年に旧位置に復旧された。
瀬底土帝君は沖縄県国頭郡本部町の瀬底島にある江戸時代後期(1751〜1829年)の中国古来の土地神を祀る施設で、重要文化財。珊瑚岩で整然と区画した一画に本殿や拝殿が建つ、沖縄の土帝君の施設のうち最大級のもの。
那覇市泊に残る旧崇元寺第一門及び石牆は、琉球王国の国廟だった崇元寺の正面を飾る三連アーチの石門と石垣で、1527年以前の築造とされる。沖縄戦の被災から戦後すぐに修復され、昭和47年に重要文化財となった。見学は無料。
高良家住宅は慶良間諸島の慶留間島に建つ、琉球王府の船頭を勤めた家の民家。寄棟造・赤瓦の主屋の中に炊事場を設けた点が評価され、ひんぷんと石垣を附に昭和63年に重要文化財となった。月曜休館、有料で内部を見学できる。
伊是名島の玉御殿は、琉球第二尚氏の初代尚円王の父尚稷らを葬る王家の墓所で、1688年に石造の破風墓として整えられ、2017年に国の重要文化財に指定された。延長36.9mの石牆とアーチ形の門が見どころ。
宜野湾市喜友名にある江戸後期の石造井泉。集落の共同井戸で、男性用のウフガーと女性用のカーグヮーに分かれ、19世紀前期ごろの巨石の石垣に給水口を開く。沖縄を代表する石造井泉で、見学は事前の問い合わせが必要。
名護市大中の津嘉山酒造所施設は、昭和3年頃の主屋と麹屋の2棟で、2009年に宅地とともに国の重要文化財に指定された。醸造作業場と住まいをL字に組んだ主屋、田の字の座敷と雨端、麹屋の段のある天井が見どころ。
那覇市首里の円鑑池に架かる1502年の石造単アーチ橋。経蔵の中島へ渡る観蓮橋として架けられ、のち弁財天を祀って天女橋と呼ばれた。中央を高くした駝背橋の形式で、沖縄で最も整ったアーチ橋の遺構とされている。
宮古島市平良西仲宗根の豊見親墓は、首長仲宗根豊見親ゆかりの3基の石造墓で、1993年に国の重要文化財に指定された。入口のつんぷんと、祭祀の際に屋根を架けた欠き込み付き石柱列が見どころ。平良港から徒歩5分ほど。
久米島町真謝に残る、琉球王国時代の役所「蔵元」を囲んだ珊瑚石灰岩の塀。延長177.5メートルで北と西にアーチ門を開き、蔵元の構えを示す沖縄唯一の遺構として昭和47年に重要文化財に指定された。外から自由に見学できる。
北中城村大城にある豪農の屋敷。江戸後期のうふやを含む主屋に、あさぎ・前の屋・籾倉・石造の豚舎ふーるが石垣とフクギの内に残り、沖縄復帰の日の昭和47年5月15日に重要文化財に指定された。水木休館、大人500円。
南城市玉城字仲村渠にある共同用水施設。木の樋だった湧泉を大正元年(1912年)から琉球石灰岩で造り替え、男女別の水場、拝所、広場、石畳の道を備える。沖縄の伝統的な石造井泉を代表し、平成7年に重要文化財に指定。