大阪府の重 要 文 化 財
Important Cultural Property of 大阪府大阪府に所在する重要文化財。
大阪府泉佐野市の総福寺境内にたたずむ天満宮本殿は、梁間わずか約60cmの極小社殿ながら、桃山時代の一間社春日造・檜皮葺の技法を精緻に伝える国指定重要文化財です。日本遺産「日根荘」の構成文化財として、500年以上続く天神信仰と中世荘園の歴史を今に物語ります。
1871年(明治4年)にイギリス人技術者トーマス・ウォートルスの設計で建設された造幣寮鋳造所の正面玄関。青竜山石によるトスカナ式列柱とペディメントが特徴の新古典主義建築で、隣接する泉布観とともに日本最古級の近代建築として国の重要文化財に指定されています。現在はフレンチレストラン「旧桜宮公会堂」として活用されています。
大阪府堺市に佇む大安寺本堂は、桃山時代の豪商・納屋助左衛門(呂宋助左衛門)の邸宅を移築したと伝わる総檜造りの重要文化財建築です。天和3年(1683年)に再建された書院造の本堂内部には、17世紀前半の狩野派による金碧障壁画76面が収められ、堺の黄金時代の繁栄を今に伝えています。
大阪府岸和田市の牛滝山に建つ大威徳寺多宝塔は、永正12年(1515年)建立の国指定重要文化財です。本堂背面という全国的にも珍しい配置を持つこの朱色の塔は、室町末期の繊細な建築技法を今に伝え、秋には紅葉との見事な競演で訪れる人を魅了します。修験道の霊場であり日本遺産「葛城修験」の第10番経塚を有する歴史ある山岳寺院の至宝をご紹介します。
大阪府堺市南区の多治速比売神社本殿は、天文10年(1541年)造営の重要文化財。桁行三間、梁間一間の入母屋造で、向拝の手挟には芭蕉に蟷螂という他に例のない彫刻が残る。荒山公園に隣接し、本殿の見学は事前予約制。
大阪府岸和田市の積川神社本殿は、慶長8年(1603年)に豊臣秀頼が片桐且元を奉行として手を入れた三間社流造の社殿。和泉五社の一社で、大正3年指定という府内でも早い保護対象にあたり、境内は自由に参拝できる。
大阪府泉南郡熊取町の中家住宅は、江戸時代前期の豪農住宅で、昭和39年(1964年)に国の重要文化財に指定された。近畿でも最大級の土間と喰違三間取りの平面が残り、入館無料・予約不要で一般公開されている。
大阪府河内長野市の長野神社本殿は、昭和16年に旧国宝として指定された一間社流造の社殿。幅一間の檜皮葺屋根に千鳥破風と軒唐破風が重なり、建築年代は桃山とも天文年間とも推定される。河内長野駅から徒歩5分。
大阪府河内長野市の天野山金剛寺にある子院、摩尼院。書院は昭和40年に重要文化財に指定され、令和元年には表門と築地塀二所が追加され4棟となった。正平9年から南朝の後村上天皇が約5年を過ごした行宮でもある。
水無瀬神宮客殿は大阪府島本町にある桃山時代の書院建築で、境内に現存する最も古い建物。桁行11.8メートル、入母屋造桟瓦葺。豊臣秀吉の寄進、福島正則の造営と伝わる。大正15年に重要文化財へ指定。三十畳の広間から庭ごしに茶室が見える。
水無瀬神宮茶室は大阪府島本町にある江戸前期の茶室で、燈心亭とも呼ばれる。格天井の一格ごとに灯心の材料とされた草木十種を張り、御所からの移築と伝わる。三畳台目の席をもち、大正15年に重要文化財へ指定された。予約制で拝観できる。
1931年竣工の綿業会館は、大阪・船場に佇む国の重要文化財。渡辺節設計によるルネサンス風の外観と、ジャコビアン・クイーン・アン・アダムなど各室ごとに異なるヨーロッパ様式の豪華な内装が見どころです。日本が綿製品輸出世界一となった「大大阪時代」を象徴する建築を、月1回の一般見学会でご体験ください。
大阪府池田市に鎮座する八坂神社本殿は、天元元年(978年)創建の古社に慶長15年(1610年)再建された桃山時代の社殿建築です。蟇股や木鼻に見られる華やかな装飾彫刻が評価され、昭和46年に国の重要文化財に指定されました。この地方では数少ない桃山時代の遺構として貴重な存在です。
大阪府富田林市の嶽山中腹に建つ竜泉寺仁王門は、昭和36年に指定された重要文化財の三間一戸八脚門。門内の金剛力士像の胎内墨書銘から建治元年の建立と推定され、大阪府に現存する中世の八脚門としては唯一の遺構とされる。
大阪府河内長野市の観心寺に伝わる金銅蓮華花瓶一対。うち一口に元徳二年(1330年)の刻銘があり、鎌倉時代末期の真言密教法具として国の重要文化財に指定されている。蓮華形にまとめた端正な姿と、鍍金の保存状態の良さが注目される。
京都鉄道博物館に展示される二三三号機関車。明治36年度(1903~1904)に汽車製造合資会社で製造され、現存最古の国産量産型蒸気機関車として2016年に重要文化財に指定された、日本の鉄道近代化を語る貴重な産業遺産です。
藤原秀能筆二首懐紙は、建仁元年(一二〇一)六月晦日の歌会で詠まれた二首の和歌を、北面武士で歌人の秀能自らが書き留めた一葉である。後鳥羽院和歌所への任命直前の筆跡として鎌倉初期書跡の基準作品となり、昭和二十九年に重要文化財に指定された。
住吉大社所蔵の重要文化財・小野繁慶の刀。鉄砲鍛冶から転身し新刀最上作と称された名工が、将軍秀忠の命により住吉大明神に奉納した一振り。その歴史的価値と見どころ、アクセス情報をご紹介します。
大阪・船場の湯木美術館に所蔵される重要文化財「志野茶碗 銘 広沢」。桃山時代に美濃で焼かれた半筒形の名碗で、淡雪のような白い長石釉と緋色の火色、隠見する鉄絵文様が独特の茶趣を醸し出します。卯花墻(国宝)、羽衣と並ぶ志野茶碗の優品の魅力、来歴、見どころ、湯木美術館へのアクセスを詳しくご紹介します。
大阪城天守閣に所蔵される重要文化財「豊臣秀吉辞世和歌(一通)/豊臣家家臣等血判起請文(十通)/豊臣秀吉朱印状幷慶長役陣立書(二通)」を紹介します。秀吉自筆の「つゆとをち つゆときへにし わがみかな なにわの事も ゆめの又ゆめ」の辞世、前田利家ら重臣が秀頼への忠誠を血で誓った熊野牛王宝印の起請文、慶長の役の出兵を命じた朱印状と陣立書――令和二年指定の十三通の文書群を、見どころ・歴史背景・観覧情報とともに解説します。