大阪府の重 要 文 化 財
Important Cultural Property of 大阪府大阪府に所在する重要文化財。
大阪市中央区道修町に佇む国の重要文化財「旧小西家住宅」。1903年築の表屋造りの町家は、衣装蔵・二階蔵を含む明治期大店の屋敷構えを今に伝えます。ボンドで知られるコニシ株式会社の旧社屋で、2020年より史料館として無料公開中。見学は完全予約制です。
大阪府松原市丹南に位置する来迎寺本堂は、1732年に再建された融通念仏宗の中本山格寺院です。丹南藩主高木家の菩提寺として、大阪府指定天然記念物のいぶきや貴重な文化財を今に伝えます。三笠宮妃殿下ゆかりの地としても知られる歴史的名刹をご紹介します。
重要文化財「大森彦七図鐔〈金象嵌銘利寿(花押)〉」は、奈良三作の一人・奈良利寿(1667–1737)の代表作として知られる装剣金工の傑作です。『太平記』に語られる大森彦七と楠木正成の怨霊・鬼女の挿話を、表裏で連続する高肉彫りと豪奢な象嵌で表現。装剣金工の最高水準を伝える名品の魅力と背景を、訪日旅行者向けにわかりやすく解説します。
南北朝期の備前長船・元重が鍛えた大太刀を大磨上げした重要文化財の刀。指裏に金象嵌の「元重」、表に本阿弥光温の花押を刻む。逆丁子の刃文と大鋒の姿を備え、刃長87.6センチ。昭和29年に指定された健全な一口である。
刃長69.9センチの無銘の刀で、南北朝期の相州鍛冶・秋広の作と鑑定され、昭和36年に重要文化財に指定された。刃先のみならず刀身全体に焼きが散る皆焼が見どころで、表裏には棒樋が貫く。大阪府内で個人が所蔵し、常時公開はされていない。
大阪府の個人が所蔵する重要文化財の刀。銘はないが、鎌倉時代中期に京で活躍した名工・来国行の作と古来鑑定されてきた。磨上げで銘を失った経緯と、来派の地鉄や刃文の見どころ、国行の作に出会える場所を紹介する。
刃長70.4センチ、反りの浅い幅広で重ねの薄い無銘刀。鎌倉時代の相州貞宗の作と古くから認められ、大阪府にある国の重要文化財。号「幅広」は太づくりの姿に由来し、青黒く澄んだ地肌と稲妻状に走る金筋が鑑賞の見どころとなる。
大阪府の個人が所蔵する重要文化財「刀〈無銘伝義弘(名物村雲江)〉」。南北朝時代の刀工・郷義弘(江義弘)の作と伝わる名刀で、刃に湧く沸が群雲のようだと豊臣秀吉が名付けたと伝えられます。前田家、五代将軍徳川綱吉、柳沢吉保へと渡った数奇な伝来を持つ名物刀の歴史と魅力をご紹介します。
井上真改は津田助広と並ぶ大坂新刀の名工で、沸の冴えから「大坂正宗」と称された。本刀は延宝四年(一六七六年)八月、最も円熟した時期の作で、青く澄んだ地鉄に長く金筋がかかり、差裏に菊紋を切る重要文化財である。
大阪府の個人が所蔵する重要文化財「刀〈銘奥州仙台住山城大掾藤原国包/寛永五年八月吉日〉」をご紹介します。仙台藩のお抱え刀工・初代仙台国包が「山城大掾」を受領した翌年、寛永5年(1628年)に鍛えた野心作で、大和保昌伝の柾目鍛えを蘇らせた新刀最上作の傑作。伊達政宗の文化的遺産を物語る貴重な一振りです。
慶長19年(1614年)、徳川将軍家の御用鍛冶・初代越前康継が輸入南蛮鉄を用いて江戸で鍛えた重要美術品指定の刀。日本刀史における南蛮鉄使用の先駆けとして、また大坂の陣の年に鍛造された歴史的資料として極めて高い価値を持つ。
大阪歴史博物館に保管される国指定重要文化財「大和国横井廃寺阯出土品」を紹介します。奈良市藤原町に建っていた横井廃寺の跡から発掘された、金銅菩薩立像・山雲双鸞鏡・銅銭・銅鋺残闕・刀装具残片など、奈良時代の地方寺院の信仰を物語る一括資料の魅力と歴史背景、そして見学のポイントを解説します。
天正十四年(一五八六年)の年紀をもつ堀川国広の脇指。新刀の祖と称される刀工の日向時代、古屋打ちと呼ばれる一群の一作で、京都で大成する以前の初期の手を示す重要文化財。大阪府の個人蔵で常時公開はされていない。
「著色絵料紙墨書観普賢経〈残闕/(扇面写経)〉」は、平安時代後期に四天王寺へ奉納された装飾経「扇面法華経冊子」の一葉。雲母引きの扇形料紙に金銀箔・やまと絵の下絵・墨書経文が重ねられた、世界でも類例のない平安美術の至宝で、現在は大阪・藤田美術館に重要文化財として大切に保存されています。
大阪府に伝わる重要文化財「紙本墨画護摩壇様并三十七尊三昧耶形(伝智証大師本)」は、平安初期に唐から帰国した智証大師円珍の系譜に連なる密教図像です。墨の線のみで護摩壇の見取図と金剛界三十七尊の三昧耶形を描いた白描の一巻で、千年の時を越えて伝わる祈りの記録を、その筆致と象徴体系から読み解きます。
大阪府堺市の大安寺に伝わる重要文化財の障壁画76面。17世紀前半の狩野派による金碧の花鳥図や水墨の西湖図が本堂四室を飾り、堺の繁栄を今に伝える唯一の障壁画遺例です。戦前の国定教科書「画師の苦心」で知られる「枝添えの松」の逸話でも有名。
大阪の南蛮文化館が所蔵する六曲一双の重要文化財。十六世紀末に来航した南蛮人と、聖堂でのキリスト教の習俗を金地に濃彩で描く。現存する第一類型の白眉とされ、群青の発色が美しい。開館は毎年五月と十一月のみ。
大阪府高槻市の安満宮山古墳から出土した重要文化財の一括資料をご紹介。日本最古級の紀年銘「青龍三年」を持つ銅鏡5面、鉄製品、ガラス小玉など、邪馬台国・卑弥呼時代の交流を物語る貴重な考古資料の魅力と見どころをお伝えします。
大阪府枚方市に鎮座する片埜神社本殿は、慶長7年(1602年)に豊臣秀頼が再建した三間社流造・檜皮葺の重要文化財建造物です。大阪城の鬼門鎮護の社として、朱漆塗に極彩色の壮麗な桃山建築と、四面を飾る精巧な蟇股彫刻が見どころです。
大阪府枚方市に鎮座する交野天神社本殿は、応永9年(1402年)建立の一間社流造・檜皮葺の社殿で、枚方市内最古の建築物として国の重要文化財に指定されています。延暦6年(787年)に桓武天皇が父・光仁天皇を祀るために設けた郊祀壇を起源とし、鎌倉時代の様式を残す繊細な蟇股彫刻や、継体天皇の樟葉宮跡伝承地など、千年を超える歴史の重層を今に伝えます。